【インディカー】新時代到来に備えてタイヤを開発するファイアストン

インディカーにタイヤを供給しているファイアストンは、2018年に新たな時代を迎えるインディカーに備え、準備を進めているようだ。

 ファイアストンのチーフエンジニア兼レースタイヤ開発マネージャーのカーラ・アダムスは、2018年に新しい時代を迎えるインディカーに供給するタイヤに、かなり大きな変更を加える準備を進めていると語った。

 インディカーのマシンは、2018年よりマニュファクチャラーが作ったエアロキットから、共通のキットに置き換えられることになっている。これにより、ダウンフォースが大幅に削減されることになり、開発の主眼はよりエンジンに移っていくことになる。

 新しいエアロキットを装備したインディカーマシンは、夏にテストが行われる前の、5月のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで展示される予定だ。

 アダムスは、ファイアストンは最初のテストにどのようなタイヤを持っていくか決めるために、シミュレーションのデータを頼りにしていると語った。

「我々はインディカーと密接に協力しており、彼らが我々に提供してくれたパフォーマンスの予想を元に、製造するタイヤの目標を決めていきます」と彼女はmotorsport.comに説明した。

「我々はチームとも一緒に作業をしていて、彼らはシミュレーションしたスピードや負荷を我々に知らせてくれます。それらの情報を踏まえて、我々はテストに持って行くタイヤのアプローチを決めて行くでしょう。そして間違いなく、新しいマシンでテストを行っている際には、我々は”確認”を目的にテストに臨んでいることでしょう」

「シミュレーションのデータはかなり正確です。我々はデータを受け取り、アクロン(ファイアストンのオハイオ州にある拠点)でバーチャルタイヤモデリングを行い、適切と思われるタイヤの構造、コンパウンドの組み合わせを選定します。それからコンピュータ上で実験を行い、実際にどれがトラックに持って行くのにベストなタイヤかを判断します」

 ファイアストンは、タイヤのサイドウォールが赤く塗られたソフト寄りのコンパウンドを持つオルタネートタイヤと、よりハード寄りのプライマリータイヤの供給を継続する予定であり、2つのタイヤの違いをより明確にすることを目標としているようだ。

「インディカーのタイヤをデザインする際に、我々はオルタネートタイヤの方が、プライマリーよりも速く劣化することを目標にしています。我々はチームからフィードバックを受け、それをインディカーに伝えています」とアダムスは語った。

「タイヤのエンジニアである私個人的には、常に安定しているタイヤの方が好きですが、それは必ずしもシリーズに役に立つものではありませんし、ドライバーにとっても挑戦的なものではありません。ですから、我々は彼らが意図する通りのタイヤを提供しようと取り組んでいます」

 インディカーは、2018年のマシンをいくつかのロードコースとオーバルでテストすることを予定している。また、セブリング・レースウェイのショートトラックが、最もストリートコースに近いシミュレーションの場になるだろう。アダムスは、アスファルトパッチがあるコンクリート路面のグリップがどれだけ早く向上するかということ自体が難問だと語った。

「我々は、(テストでは)おそらくチームと同じキャンプにいるでしょう。そこで我々が学べることは限られています」と彼女は認めた。

「もちろん、我々は(ストリートコースである)ベル・アイルやロングビーチ、セント・ピーターズバーグでテストすることができたら…と思っています」

「しかし、セブリングは我々がテストをできる場所の中で最も(ストリートコースに)近い場所です。我々はそこで注意深くテストを行い、我々が考えていたタイヤの特性と、タイヤの実際の反応がどうなっているか、関係性を調べます。それは変化するものですし、1日の初めから終わりまで、様々なタイヤの管理をする必要があるので、とても難しいことです」

 しかしながら、2018年マシンの最初のテストはチーム別、または各チーム1台ずつでのテストになるとみられており、グリップの向上速度の正しいデータを得ることはできないだろう。

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シリーズ IndyCar
記事タイプ 速報ニュース