【インディカー】18年新マシンのテスト開始。新車がコスト削減に寄与?

インディカーの2018年仕様の新ボディキットの実走テストが、インディアナポリス・モータースピードウェイで開始された。

 インディアナポリス・モータースピードウェイで始まったインディカーの2018年仕様エアロキットのテスト。ホンダエンジン搭載車にはオリオール・セルビア、シボレーエンジン搭載車にはファン-パブロ・モントーヤが乗り込み、早速周回が重ねられた。

 このニューマシンは現在の車よりも軽く、現時点ではダウンフォースの66%がマシンのフロア部分で生み出されているという。また、安全性の向上が図られている。

 さらにマシン上面の空力パーツを減らすことで乱流の発生を低減し、オーバーテイクのしやすさも向上することが目指されている。

コスト削減により、新チームの参加を推進

 2018年にユニバーサル・ボディキットを導入する主な目的は、新チームを誘致すること、そして現在のチームの参戦コストを低減し、予算面での安定性を支援することにある。

 インディカーの競技部門代表であるジェイ・フライと彼の技術チームは、新マシンの導入初期の支出を、既存のチームにとって合理的な金額に抑えたいとしている。

「私たちが注視しなければならなかったことのひとつはコンバージョンコスト、つまりマシンを変更する上で要するコストだ」

 そうフライは語った。

「そして、それは最初に考えていたほどではなかった」

 フライと彼の技術チームによれば、シーズン中に交換用パーツを購入するためのコストを引き下げる努力もなされたという。今回発表されたユニバーサル・ボディキットは、現在シボレーとホンダがそれぞれ用意しているエアロキットに比べ、はるかに単純なデザインになっている。

 フライがダラーラとパーツの価格を3年間固定する交渉したことで、チームは購入する必要があるボディワークの数が減ると共に、年間にかかるパーツの費用を抑えることができる。

「年間のコストは、現行車の30〜40%削減する必要がある」

 そうフライは語った。

「共通マシンを持っているということは、我々はそれ(コスト削減)についても交渉できるということだ。これは3年後に再び交渉することができる。だからチームは、それを計画することができるんだ」

「実際のコンバージョンコストがどのくらいになるのか、そして年間予算はどのくらいになるのか……これらは実に重要なことだった」

チームオーナーらも歓迎

 チームオーナーたちも、長期計画を立てる必要性が生じた時、3年間パーツの価格が維持されるということは、非常に役立つと語る。

「もちろんだ!」

 3年間にかかる費用が明確になっていることが有益かどうか尋ねられた、シュミット・ピーターソン・モータースポーツのチーム代表であるサム・シュミットはそう語った。

「4年間だったら、もっと良かったけどな」

 ユンコス・レーシングのチームオーナーであるリカルド・ユンコスも、この意見に同意した。

「先のことを計画するのは、常に良いことだ。物事がどうなっていくか、そしてその時間枠はどうなっているのかを知っているということは、大きな違いを生み出す」

 シュミットはかつて、メーカーが用意するエアロキットについて、金銭的な懸念を表明していた。しかしインディカーが年間予算を抑える方向に動き出したことを歓迎している。

「我々は2018年マシンのコストを、深く検証したわけではない。しかし、我々が考えていた予算を下回るはずだ」

 そうシュミットはmotorsport.comに対して説明した。

「まだそれ以上のモノが必要だが、正しい方向への第一歩だと思う」

Story by Steve Wittich

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 IndyCar 2018 testing
サーキット インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
ドライバー オリオール セルビア , ファン・パブロ モントーヤ
記事タイプ 速報ニュース