【インディ500】決勝詳報:佐藤琢磨が激戦制す。アロンソはリタイア

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第101回インディ500の決勝レースが行われ、佐藤琢磨が優勝を果たした。アロンソは180周目にエンジントラブルでリタイアとなった。

 第101回のインディ500決勝レースが行われ、佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が優勝。日本人初の快挙を成し遂げた。モナコGPを欠場してインディ500に出走したフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ)は、180周目にエンジントラブルでリタイアとなった。

好調アンドレッティ勢が上位を占める

 アロンソの電撃的な参戦もあり、大きな注目を集めた今年のインディ500。そのアロンソは予選でなんと5番手、佐藤琢磨も予選4番手と日本人最高位からのスタートとなった。

 スタートを決めたのはポールポジションのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)。佐藤琢磨、アロンソがいる2列目のマシンは軒並み遅れてしまう。また、9番手スタートのウィル・パワー(ペンスキー)も素晴らしいスタートを見せ、一気に2番手まで浮上する。

 パワーはスタートこそ良かったものの、その後のペースはあまり優れず、どんどん後退していく。一方先頭には、ディクソンとトニー・カナーンのチップ・ガナッシ勢2台が立った。

 28周目付近から、各車が続々とピットイン。この間にチップ・ガナッシ勢がポジションを落とし、全車がピットストップを終えた段階でエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が首位、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ-ハータ・オートスポート)が2番手、アロンソが3番手となる。

 アロンソのペースは素晴らしく、まずはロッシに抜かれたカーペンターを交わし、さらにはそのロッシも抜いて、37周目についに首位に躍り出る。佐藤琢磨も4番手まで浮上した。

 ただ、ロッシも諦めない。43周目にアロンソを抜き返し、首位を奪い返す。佐藤琢磨も3番手に浮上し、アンドレッティ・オートスポートが1-3位独占となる。その後、アロンソは再びロッシを抜いて首位に立ち、レースの1/4を走破する。

ディクソン戦慄の事故。マシンが真っ二つに

 53周目、戦慄の事故が起きる。周回遅れのジェイ・ハワード(シュミット・ピーターソン)が曲がりきれずにアウト側のウォールにクラッシュ。弾き飛ばされるようにコースに戻ったところに、ディクソンがフルスピードで突っ込んでしまった。ディクソンのマシンはこれで宙を舞い、ウォールにマシンの側面から落ちてしまったのだ。ディクソンのマシンは前後に真っ二つに折れるようになったが、ドライバーは幸いにも無事。しかしこれでコース脇のフェンスなどにダメージがあったため、赤旗中断となった。

 61周目からレース再開。アロンソが先頭でリスタートとなるが、すぐにロッシがこれを交わして首位に浮上。アロンソはペースを失い、佐藤琢磨、ハンター-レイにも交わされ、4番手まで落ちてしまう。

 そして65周目、佐藤琢磨が一気にロッシをかわして首位に浮上。ついに先頭に躍り出る。アロンソもペースを取り戻し、ハンター-レイに迫っていく。

 しかし66周目、コナー・デイリー(A.J.フォイト)がクラッシュして、このレース2回目のイエローコーションとなる。

 76周目からレース再開。ロッシが先頭に立ち、ハンター-レイ、アロンソ、カナーンが佐藤琢磨を交わしていく。しかし、82周目にフルコースコーション。今度はマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)のマシンからリヤウイングレットが脱落してしまったのが原因だ。これでピットがオープンすると、各車がピットイン。ここでうまくいかなかったのは佐藤琢磨で、順位を落としてしまう。

 85周目からレースはリスタート。数台がステイアウトを選択したため、パワーが先頭。しかし、マックス・チルトン(チップ・ガナッシ)がこれを抜いてトップに立つ。佐藤琢磨は大きく出遅れ、一気に18番手まで下がってしまった。

 リスタート後も速いのはアンドレッティ・オートスポート勢。ハンター-レイがすぐに首位に浮上し、ロッシが2番手につける。アロンソも4番手だ。

 これに割って入っていったのは、エリオ・カストロネベス(ペンスキー)。カストロネベスはマシンにダメージを負っているが、コーション中にピットインをしないことを選択したため、ここまで順位を回復してきた。

 カストロネベスが先頭のまま、レースは折り返しとなる100周を消化。2〜4番手をアンドレッティ・オートスポート勢が占める。佐藤琢磨も少しずつ順位を取り戻しつつあった。

ホンダエンジンにトラブル続発。アロンソもリタイア

 112周目にロッシがピットインすると、各車立て続けにピットイン。このタイミングでハンター-レイが後続のマシンに対して4秒近い大きなリードを築く。佐藤琢磨も徐々に順位を上げ、6番手まで戻ってきていた。

 そんな中、122周目にバディ・ラジア(ラジア・パートナーズ・レーシング)がクラッシュ! この日4回目のイエローコーションとなった。このイエローが解除されると、すぐに再びイエローコーション。今度はコース上にデブリが落ちていたのだ。

 レースが再開されると、またもイエローコーション。首位を争っていたハンター-レイのマシンのエンジンが悲鳴を上げ、白煙を上げてストップしてしまった。このコーション中に多くのマシンがピットイン。ロッシは給油がうまくいかず、さらにエンジンがストールしてしまったことで、大きく順位を落とした。また、ステイアウトしたマシンも半数ほどおり、上位はチルトン、チャーリー・キンボール(チップ・ガナッシ)、JR.ヒルデブランド(エド・カーペンター・レーシング)というオーダーとなった。

 このイエローコーション開けのリスタートで、カーペンターが前を行くマシンに詰まってしまい、体勢を崩し、フロントウイングを破損させた。これでまたもイエローコーションとなった。

残り11周。手に汗握る琢磨vsカストロネベス

 148周目からリスタート。チルトンとキンボールが隊列を先導して逃げる。166周目を終えた時点で、先頭のチルトンがピットイン。するとキンボールのマシンにエンジントラブルが発生し、これでイエローコーションが宣言され、各車ピットインを行う。このピットインで佐藤琢磨は5番手までジャンプアップした。

 172周目にレースが再開。佐藤琢磨はカストロネベスと共に順位を上げていく。そんな中、アロンソのマシンにエンジントラブルが発生。180周目にマシンをストップさせてしまい、さらなるイエローコーションとなる。マシンから降りたアロンソには、大歓声が送られた。

 184周目からレースがリスタート。するとジェームス・デイビソン(デイル・コイン)、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、パワー、オリオール・セルビア(レイホール・レターマン・ラニガン)が多重クラッシュ。またもやイエローコーションが発生してしまう。

 コースが片付けられ、残り11周でリスタート。佐藤琢磨はチルトンに迫るもなかなか抜けず、カストロネベスに先行されてしまう。しかし佐藤琢磨も諦めず、カストロネベスと共にチルトンを交わして2番手。ここから佐藤琢磨vsカストロネベスの一騎打ちになっていく。

 残り5周というところで、佐藤琢磨がカストロネベスを交わしてついに首位浮上。カストロネベスも佐藤琢磨の隙を伺うも、佐藤琢磨はこれを必死に抑え見事にトップチェッカーを受けた。佐藤琢磨はインディカー2勝目。日本人初のインディ500制覇となった。

 2位はカストロネベス、以下エド・ジョーンズ(デイル・コイン)、チルトン、カナーンの順でフィニッシュした。

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第101回インディ500決勝結果
Cla ドライバーLaps時間ギャップインターバルMphピットリタイアポイント
1   26 japan  佐藤 琢磨  200 3:13'03.3584     155.395 7   137
2   3 brazil  エリオ カストロネベス  200 3:13'03.5595 0.2011 0.2011 155.393 9   96
3   19 united_arab_emirates  エド ジョーンズ  200 3:13'03.8862 0.5278 0.3267 155.388 9   93
4   8 united_kingdom  マックス チルトン  200 3:13'04.4949 1.1365 0.6087 155.380 7   86
5   10 brazil  トニー カナーン  200 3:13'05.0056 1.6472 0.5107 155.373 7   91
6   22 colombia  ファン・パブロ モントーヤ 200 3:13'05.0738 1.7154 0.0682 155.372 7   73
7   98 united_states  アレクサンダー ロッシ  200 3:13'05.7806 2.4222 0.7068 155.363 7   91
8   27 united_states  マルコ アンドレッティ  200 3:13'05.8994 2.5410 0.1188 155.361 7   76
9   88 colombia  Gabby Chaves  200 3:13'07.1895 3.8311 1.2901 155.344 8   53
10   14 colombia  カルロス ムニョス  200 3:13'07.8903 4.5319 0.7008 155.335 8   50
11   20 united_states  Ed Carpenter  200 3:13'07.9812 4.6228 0.0909 155.333 10   79
12   15 united_states  グラハム レイホール  200 3:13'08.3894 5.0310 0.4082 155.328 9   57
13   7 russia  ミカエル アレシン  200 3:13'09.0577 5.6993 0.6683 155.319 8   55
14   1 france  シモン パジェノー  200 3:13'09.4097 6.0513 0.3520 155.314 9   43
15   17 colombia  Sebastian Saavedra  200 3:13'16.0252 12.6668 6.6155 155.226 11   33
16   21 united_states  J.R. ヒルデブランド  200 3:13'36.5775 33.2191 20.5523 154.951 8   61
17   63 united_kingdom  Pippa Mann  199 3:13'16.4513 1 lap  1 lap  154.444 13   32
18   11 united_states  スペンサー ピゴット  194 3:13'36.6375 6 laps  5 laps  150.302 14   29
19   2 united_states  ジョセフ ニューガーデン  186 3:13'30.4525 14 laps  8 laps  144.180 9   34
20   18 australia  James Davison  183 2:53'42.3139 17 laps  3 laps  158.026 10 Accident  
21   16 spain  Oriol Servia  183 2:53'42.3196 17 laps  0.0057 158.026 7 Accident 40
22   5 canada  ジェームズ ヒンチクリフ  183 2:53'43.1123 17 laps  0.7927 158.014 8 Accident 33
23   12 australia  ウィル パワー  183 2:53'43.3181 17 laps  0.2058 158.011 7 Accident 41
24   29 spain  フェルナンド アロンソ  179 2:47'31.3192 21 laps  4 laps  160.277 7 Mechanical 47
25   83 united_kingdom  チャーリー キンボール  166 2:34'33.8614 34 laps  13 laps  161.098 6 Mechanical 29
26   40 united_states  ザック ビーチ  155 2:34'17.4488 45 laps  11 laps  150.689 12 Mechanical 12
27   28 united_states  ライアン ハンター-レイ  136 2:05'39.7176 64 laps  19 laps  162.340 5 Mechanical 35
28   24 united_states  Sage Karam  125 1:51'41.1299 75 laps  11 laps  167.882 5 Mechanical 23
29   44 united_states  Buddy Lazier  118 1:45'15.9124 82 laps  7 laps  168.147 5 Accident 14
30   4 united_states  コナー デイリー  65 54'36.0547 135 laps  53 laps  178.568 3 Accident 18
31   50 united_kingdom  Jack Harvey  65 54'40.1179 135 laps  4.0632 178.347 3 Accident 17
32   9 new_zealand  スコット ディクソン  52 36'14.5470 148 laps  13 laps  215.217 1 Accident 53
33   77 united_kingdom  Jay Howard  45 36'12.8743 155 laps  7 laps  186.389 2 Accident 24
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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 インディ500
サブイベント Sunday Race
サーキット インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
ドライバー フェルナンド アロンソ , 佐藤 琢磨
記事タイプ レースレポート