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ステファン・ヨハンソンのコラム:第2回ディクソンとローゼンクビスト

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ステファン・ヨハンソンのコラム:第2回ディクソンとローゼンクビスト
2017/06/15 11:54

元F1ドライバーのステファン・ヨハンソンが、自身がマネジメントするふたりの才能を語る。

Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda, Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda, accepts the Firestone Pit Stop Performance Award from the Firestone Firehawk
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda pit stop
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda crash, Helio Castroneves, Team Penske Chevrolet, drives under
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda in a huge crash
Scott Dixon, Chip Ganassi Racing Honda in a huge crash
Fernando Alonso, Andretti Autosport Honda
Fernando Alonso, McLaren-Honda-Andretti Honda
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda celebrates the win in Victory Lane
Takuma Sato takes the checkered flag and win
Felix Rosenqvist, Mahindra Racing, on the podium
Felix Rosenqvist, Mahindra Racing
フェリックス・ローゼンクビスト(Felix Rosenqvist / SUNOCO Team LeMans)

 元F1ドライバーであるステファン・ヨハンソンが、motorsport.com日本版で独占コラムをスタート。連載第2回目は彼がマネジメントを担当するスコット・ディクソンとフェリックス・ローゼンクビストについてだ。

***************

 日本の皆さん、ステファン・ヨハンソンです。Motorsport.com日本版で始まったコラム、今回が2回目です。初回はドライバーのマネージメントをしている話を書きました。今回も同じようなテーマですが、私が担当しているドライバーに関して少し絞った話にしたいと思います。

 現在、私はインディカー・シリーズを戦っているスコット・ディクソンと、フォーミュラEとスーパーフォーミュラに参戦中のフェリックス・ローゼンクビストのマネージメントをしています。ディクソンは経験豊かなドライバーで、私とはもう何年もマネージャーとドライバーという関係が続いています。モータースポーツ界で働くのは結構タフですが、特にマネージャーという仕事はドライバーとのパイプが唯一の生命線。お互いの信頼関係が重要な要素です。ディクソンもローゼンクビストも私のことを信頼してくれ、もちろん私も彼らを全面的に信頼して、その結果ビジネスが成立しています。否、ビジネス以上の素晴らしい関係です。

 一度特定のドライバーと働き始めると、そこには喜怒哀楽が着いてきます。今年のインディ500ではディクソンがポールポジションを獲得しましたが、インディは現在行われている数あるレースの中で、本当にドライバーがプッシュしないとポールポジションを獲得出来ないレースです。それも1周ではなく4周ですから、ドライバーには速さと共に長い間の忍耐力が求められます。4周もの間緊張を強いられるのです。
緊張するのはインディカーのスピードとキャラクターです。最高速は380キロ以上、インディアナポリスに4つあるターンを回るときも340km/hの高速です。それだけに非常に繊細な運転が要求され、ほんの些細なミスが大事に至ります。

 決勝レースではディクソンが大きな事故に見舞われました。ポールポジションからスタートして好位置でレースを走っていたのですが、ライバルのミスで逃げ場をなくした彼はクラッシュ、その反動でクルマはコースの内側に向けて宙を舞い、ガードレールに叩きつけられました。その映像を見ると身の毛もよだちますが、幸運なことにディクソンは怪我をすることなく帰還しました。十分に勝てるレースであっただけに、不運というしかありませんが、ディクソンが無事だったということで良しとしましょう。

 ところで、今年のインディ500はフェルナンド・アロンソの参戦があって注目を浴びましたが、素晴らしいことだと思います。ここ20年のインディで最も印象的な出来事だと思います。F1チャンピオンが走ることでインディがどれほど素晴らしいレースかということが分かり、F1ドライバーのレベルの高さもよく分かりました。将来、より多くのF1ドライバーが興味を持つんじゃないかと思います。

 そして、佐藤琢磨の優勝は、日本にとって最高の結果だったのではないでしょうか。インディ500の歴史の中でも初めてのアジア人ドライバーの勝利だし、もちろん初めての日本人ドライバーの勝利です。琢磨はドライバーとして長いキャリアを持っており、アメリカでは10年以上レースを走っている。インディカーレースのベテランと言ってもよく、2012年の最終ラップでダリオ・フランキッティと優勝を争ってクラッシュしたシーンは誰もが覚えています。その時から琢磨はインディ500で勝てるドライバーだということを我々に知らしめており、今年その日が来たということです。お目出度うと言いたいですね。

 最後に、私の可愛いローゼンクビストがフォーミュラEベルリンePrixの第1レースで勝利したことは、この上ない喜びです。フォーミュラEは非常にレベルの高いドライバーが集まっています。そこで勝利できたということは、他のカテゴリーでも十分に勝てる力を持っていることの証です。日本のスーパーフォーミュラでも近いうちに勝利を挙げると確信しています。

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