ファイアストン、新ウエットタイヤ投入。ダウンフォース減少に対応
ファイアストンはインディカーの共通エアロキット投入に伴うダウンフォース削減に対応し、新しいウエットタイヤを導入する予定だ。

インディカーは2018年から共通エアロキットを導入することになっており、各メーカー製のエアロキットを使用していた昨年までと比べて、大幅にダウンフォースが減少することになる。シリーズにタイヤを供給しているファイアストンは、これに対応した新しいウエットタイヤを導入するようだ。
ファイアストンのチーフエンジニア兼レースタイヤ開発マネージャーのカーラ・アダムスは、ダウンフォースが削減されることでメカニカルグリップの重要性が大幅に高まっているため、ファイアストンはウエットタイヤの大幅な改訂に取り組んでいると語った。
「私たちは、雨用のタイヤに取り組んでいます。トレッドパターンの再設計と、コンパウンドの変更が予定されています」
motorsport.comのインタビューに、アダムスはそう答えた。
「早くても(6月の第7戦)デトロイトまでは、そのウエットタイヤを見ることはないでしょう。ですがこれは、私たちのエンジニアや科学者が取り組んでいる、とても素晴らしいプロジェクトです」
「デトロイトに新しいウエットタイヤを持ち込むことを望んでいます。デトロイトはよく雨が降るイベントです。かなりエキサイティングなプログラムになるでしょう」
「新しいトレッドパターンを開発するため、チームやドライバーから多くのフィードバックを得ました。ロードコースやストリートコースでの要求に応える、良いタイヤができると自信を持っています」
トレッドのブロックをより動かすことで熱を生み、グリップを発生させるのを目指しているのかと問うと、アダムスはそれを認めながらも「今のところは、詳細について秘密にしておきます」と述べた。
「しかし私に言えることは、今回採用するパターンに負荷がかかった際には、素晴らしい効果が発揮されるということです。以前はそういったパターンのデザインはできなかったのですが、技術の進歩により大きな一歩を踏み出すことができました」
この記事について
シリーズ | IndyCar |
執筆者 | David Malsher |