ワトキンスグレン決勝:運も味方したロッシ優勝。琢磨トラブルに泣く

インディカーシリーズ第16戦ワトキンスグレンは、アレクサンダー・ロッシがポール・トゥ・ウィンを達成した。

 インディカーシリーズ第16戦ワトキンスグレンの決勝は、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポートがポール・トゥ・ウィンを達成した。

 佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)は予選4番手と好位置からのスタート。2番手はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)、3番手はポイントリーダーのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だ。

 レースに向けては、天候も不安定な予報。サポートレースはフルウェット状態で行われており、スタート時は路面が乾きかけているものの、全車がレインタイヤ装着でスタートとなった。ウェット宣言がされたため、レースは60周もしくは2時間で争われることとなった。

 スタートでニューガーデンがトップを狙うが、これは止まりきれず。逆に佐藤がそれをかわし、一時2番手に浮上するが、佐藤は明らかにペースが悪く、大きくポジションを落としていった。

 レインタイヤを1周で”捨てる”ため、多くのマシンがすぐさまピットイン。佐藤はどうやら、ターボ関係のトラブルだったようで、ピットで電気系統のリセットを試み、最後尾でレースに復帰した。

 ウェットパッチが残る中、レッドタイヤを装着したエリオ・カストロネベス(チーム・ペンスキー)がトップに立ち、それをロッシが追う展開となった。ニューガーデンが3番手だ。

 6周目、最初のフルコースコーションが発生。ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)にいきなりギヤが1速に入ってしまうトラブルが起き、コース上でマシンストップ。動き出すことができずに牽引されてピットまで戻った。

 リスタートは9周目。暖まりのいいレッドタイヤを履くカストロネベスが一気に突き放した。ニューガーデンは、レイン用のセッティングを施していたのかスピードが伸びず、ディクソンに交わされ4番手に後退、その後も徐々にポジションを落としていった。

 ブラックタイヤを履く2番手のロッシは、タイヤが暖まってきたか徐々にペースが上がり、トップ3は1秒ほどの等間隔での走行となった。

 15周目、2度目のコーションが発生。トラブルを抱えながら走っていた佐藤が電気系統のリセットを試みたが、これはうまくいかずコースサイドでマシンを止めてしまった。燃料補給のタイミングが近かったこともあり、ピットレーンがオープンになると多くのマシンがピットインした。なお佐藤はピットに戻り、なんとか走行を再開することができた。

 2度目のリスタートは18周目。カストロネベスはロッシに交わされ、ピット作業で3つポジションを上げたライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)にも先行を許してしまった。

 ロッシはステイアウト組をかき分けていき、実質トップを快走。しかし、ピットではクルーが給油リグを必死に修復しており、計算通りの給油がされていない可能性があるという不安要素を抱えることになった。

 ステイアウトし、先頭を走っていたスペンサー・ピゴット(エド・カーペンター)が23周終わりにピットイン。これでロッシがトップに立つが、彼はなんとその翌周にピットへと向かった。やはり燃料補給に問題があったようで、ロッシは16番手でコースに復帰した。

 これで、ハンター-レイが2番手のカストロネベスに対し4.7秒のリードを持ってトップに立った。

 28周目、佐藤がスピンしコーションが発生。ピットレーンがオープンになると、多くのマシンがピットインした。これで3周前にピットインしていたロッシが、まさかのトップ復帰となった。

 絶体絶命の状態からリーダーに復帰したロッシは、リスタート後からペースの良さを発揮し、後続に5秒のリードを築いた。実質の2番手争いはハンター-レイ、カストロネベス、ディクソンの三つ巴となり、34周目にディクソンがカストロネベスをオーバーテイクした。40周目にはハンター-レイまでオーバーテイクし、実質の2番手に浮上した。

 ロッシには燃料をセーブするように無線が飛ぶが、ペースは快調そのもの。38周目に入る頃にはそのリードが10秒以上に拡大する。

 ロッシがピットに入ったのは、42周終了時点。ガソリン満タンでレース終了まで走りきれるかはギリギリの状態だ。ディクソン、ハンター-レイは44周終了時点でピットイン。各車続々と最後のピット作業を行った。

 残り15周、まさかのコーションが発生した。ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)に逆転されたことに焦ったか、ニューガーデンがピット出口でタイヤをロックさせてしまい、ウォールにヒット。そこに同じくタイヤをロックさせたセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)が追突してしまった。これで、ニューガーデンは大きく後退。完走を目指し、必死の修復作業が行われた。

 残り11周からリスタートを迎え、ロッシが一気に抜け出す。コーションが出たことで燃費の心配もなくなり、ディクソンを寄せ付けない走りを見せた。

 しかし、ディクソンもレースファステストを更新しながらロッシの1秒後方を追走した。

 結局、運も味方したロッシがトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウィンで昨年のインディ500以来となるキャリア2勝目を達成した。ディクソンが2位、ハンター-レイが3位となった。

 ニューガーデンは18位でなんとか完走。ポイントリーダーとして乗り込み、予選3番手を獲得していたが、ランキング2位のディクソンに対して31ポイントあったリードは激減。わずか3ポイントのリードで、最終戦ソノマを迎えることになった。

 佐藤は結局19位完走。トラブルが解決したレース終盤には、一時レースファステストを記録するなど速さはあっただけに、1周目に見舞われたターボ関係の電気系トラブルが大きな痛手だった。

 →【リザルト】第16戦ワトキンスグレン:決勝結果

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 ワトキンスグレン
サーキット ワトキンス・グレン
記事タイプ 速報ニュース