佐藤琢磨、インディ500トロフィー製作に臨む。12月に日本で展示予定
佐藤琢磨が、インディ500勝者を称えるボルグワーナートロフィーの製作作業に臨んだ。12月には、出来上がったトロフィーが来日予定だ。

インディカー・シリーズのワトキンスグレン戦を終えた佐藤琢磨は、翌9月5日にノースカロライナ州のトライオンの町に移動し、インディ500のボルグワーナートロフィー用の肖像製作のアトリエを訪問した。
前夜には肖像を製作するウイリアム・ベーレーンズ氏や地元の名士に夕食に招かれた琢磨。楽しいひと時を過ごした後に、アトリエを訪問した。
ベーレンズ氏が製作した原寸サイズの自分の顔と対面した琢磨は、びっくりしながらも「よく出来過ぎですね!」と笑う。
この日はIMSやボルグワーナー関係者が見守る中で、琢磨がモデルをしながら細かい部分を修正して行く作業が行われた。その模様は逐一ムービーで撮影されていたので、後ほどindycar.comでも紹介されるだろう。
この後は急ピッチで製作が進められて、10月中には琢磨の顔がトロフィーに入る。例年以上に製作の期間が前倒しになっているそうだが、それはこのボルグワーナートロフィーが12月のホンダサンクスデーに合わせて来日することが予定されているからだ。
ボルグワーナートロフィーは、インディ500のプロモーションで全米各地を回っているが、アメリカ国外に出るのは初めての事。隣国のカナダにさえ渡った事がないのに、今回日本に来るとは驚きと共に大変光栄なことだ。
佐藤は「インディ500で勝って色々なメディアツアーもやったし、プロモーションもありましたけど、こうしてボルグワーナートロフィーに顔が入ると思うとまた勝利を実感しますし、大変光栄な事ですね。ウイリアムさんは本当に細かいシワや頬の形までこだわっていて、プロフェッショナルな仕事に関心しました。この後、12月にボルグワーナートロフィーが日本に来ると聞いてますが、初めてアメリカ国外に出るみたいですし、とても名誉な事で嬉しいですね。ホンダサンクスデーはインディ500で勝ったマシンでデモランもする予定ですし、日本のファンの皆さんにも楽しみにしていて欲しいですね。アメリカでもボルグワーナートロフィーを間近に見られるチャンスは少ないですけど、日本に行ったらぜひ皆さんにも見て欲しいと思います」と語る。
佐藤のインディ500日本人初優勝によって、日本人の我々にインディ500そのものがより身近になったのは事実だろう。
インディ500に行かずとも、そのトロフィーを日本で見られるというのは大変光栄な事で、これも佐藤の功績であると言って間違いないだろう。
取材・執筆・写真/松本浩明
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この記事について
シリーズ | IndyCar |
イベント | 佐藤琢磨インディ500優勝 |
サブイベント | ボルグワーナートロフィー肖像製作 |
ドライバー | 佐藤 琢磨 |
チーム | アンドレッティ |