佐藤琢磨、最初のテストを終え開幕に期待「チャンピオンを狙っていく」

2018年最初のテストを終えた佐藤琢磨。チャンピオン獲得を目標に、開幕戦に向けてすでに待ち遠しいと感じているようだ。

 セブリングで行われたインディカーのオープンテストに参加したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は2018年の初テストを終え、開幕戦に向けて期待を募らせている。

 佐藤は先週末に行われたテストを終えると、授与されたばかりのインディ500優勝トロフィー”ベイビーボルグ”を手に日本へ。日本レース写真家協会(JRPA)の写真展「COMPETITION」でのトークショーに参加した。

 過密スケジュールの中でmotorsport.comのインタビューに応えた佐藤は、インディ500優勝トロフィーである巨大なボルグワーナートロフィーをミニチュア化した”ベイビーボルグ”についてその価値は計り知れないと語った。

「ベイビーボルグの形自体はボルグワーナートロフィーそのものです。台座についているレリーフは実際にボルグワーナートロフィーについているものと完全に同じですね。レースが終わってから8カ月経っているんですけど、こうしてまたお祝いをしていただいて、これが手元に来たっていうのはすごく嬉しいし、光栄です」

「ボルグワーナートロフィーはひとつしかないものですから、それをミニチュア化して頂けるっていうのは本当に特別なので、すごく誇りだしその価値っていうのは計り知れないです」

 まだ”ベイビーボルグ”を自宅に飾る場所も考えていないとのことだが、すでに佐藤の頭の中は2018シーズンと、そのための準備でいっぱいのようだ。

「インディ500に勝ったっていうのは僕にとって一生大切なイベントだし、大切な記憶なんだけども、今はとにかくこれ(ベイビーボルグ)を眺めるっていうよりはテストでクルマに乗りたいし、とにかく開幕戦が楽しみです」

 佐藤は今季、2012年に在籍したレイホールに復帰。さらにインディカーでは2018シーズンから全チームが共通のエアロ・パッケージを使うことになる(2017年まではホンダとシボレーがそれぞれエアロキットを開発していた)。トラブルにより満足に走行こそできなかったものの、セブリングでのテストは佐藤にとって重要なモノになったという。

「ワクワクして(シーズン開幕を)すごく楽しみにしてます」

「新しいパッケージがチームに届くまでが長かったので、このオフはマシンに乗れない時間が長かったですし、チームを移籍して新たに人間関係を築いていかないといけないので、セブリングでのテストはすごく重要な時間でした」

「テスト自体については、電気関係のマネジメントが一気に変わったのでそのシステムのトラブルが続いてしまって満足に走れなかったところはあるんですが、2日間きっちりとテストをすることができたというのは非常に良かったですね」

 2012年限りでレイホールを離れた後も、共同オーナーのボビー・レイホールとは良好な関係が続いていたという佐藤。初走行を終え、チームの体制が整っていることを改めて実感できたと話した。

「2012年に1年一緒にやって以降、ボビーはずっと僕とグラハム(レイホール)でやりたいとラブコールを送ってくれていました。今年チームも素晴らしい体制が整い、パッケージも変わり、僕もインディ500を勝ってということで全てがひとつになりました」

「チームには懐かしい顔も残っている反面、エンジニアリングサイドはすごく良い体制が整っているなと見ていて思っていましたけど、実際走ってみてそれを実感しました」

「ユニバーサルキットでみんな同じものを使いますから、まだ誰も使いこなせていない中でその特性をいち早くモノにして、いかに性能を引き出していくかというエンジニアリングサイドとして挑戦の初年度になります。シーズンが楽しみですね」

 これまでの夢であり、目標だったインディ500優勝を果たした佐藤。次なる目標をシリーズチャンピオンの獲得に据え、開幕に向けた準備を進めていきたいと力強く語った。

「フェニックスのオープンテストが来週にあって、次はアラバマのバーバーでロードコースのタイヤを初めて使い、開幕直前にセブリングでもう一度仕上げをします。次の3つのテストはすごく大事になってきます。確かに今回はトラブルばっかりでまともに走れなかったんですけど、逆に最初のトラブルシューティングができたので、その他の準備をしっかりして開幕したいという気持ちが大きいですね」

「2018年はシリーズタイトルに挑戦します。もちろんインディ500の連覇はしたいですし、できたら夢のようですが、それはいろんな状況が重なってできることです。これまで目標にしてきたインディ500優勝は達成できたので、新たな目標としてシリーズチャンピオンを狙っていきます」

「1年を通して常に、どの環境でも速くないとチャンピオンにはなれないので、チーム一丸となって頑張っていきたいです」

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この記事について
シリーズ IndyCar
記事タイプ 速報ニュース