凱旋帰国の佐藤琢磨「時間が許す限り、感謝の気持ちを伝えたい」

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凱旋帰国の佐藤琢磨「時間が許す限り、感謝の気持ちを伝えたい」
執筆: 田中健一
2017/06/12 11:09

今年のインディ500を制した佐藤琢磨が、6月12日に凱旋帰国。成田空港で報道陣の取材に答えた。

Winner Takuma Sato, Andretti Autosport Honda
佐藤琢磨凱旋帰国
佐藤琢磨凱旋帰国
会見に臨む佐藤琢磨
佐藤琢磨の凱旋帰国に駆けつけたファン
佐藤琢磨
道頓堀のグリコサインに映った佐藤琢磨
佐藤琢磨
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda kisses the bricks with his team
Winner Takuma Sato, Andretti Autosport Honda
Winner Takuma Sato with team owner Michael Andretti, Andretti Autosport Honda
Winner Takuma Sato, Andretti Autosport Honda
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda Helio Castroneves, Team Penske Chevrolet
Winner Takuma Sato, Andretti Autosport Honda celebrates with team owner Michael Andretti, Andretti Autosport team owner and Bryan Herta
Winner Takuma Sato, Andretti Autosport Honda celebrates
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda celebrates with milk in victory lane
Takuma Sato, Andretti Autosport Honda celebrates in victory lane

 今年のインディ500を制した佐藤琢磨(アンドレッティ・オートスポート)が、テキサスでのレースを終えて凱旋帰国。6月12日(月)の午後、成田空港に降り立った。

 フライト時間が短縮されたことで、到着時間が予定よりも1時間ほど早まったものの、空港の到着ロビーでは多くのファンが出迎え、日本人初のインディ500制覇という快挙を祝福した。また、佐藤琢磨のパーソナルスポンサーでもある全日本空輸(ANA)は「感動をありがとう」というバナーを掲げ、さらに花束を贈呈した。

 その後佐藤琢磨は、報道陣の取材に答えた。

「ファンの皆さんの出迎えは、本当に嬉しいです。レースが続いたので、インディ500からは時間が経ってしまいましたけど、早々に成田で出迎えていただいて、幸せです」

 開口一番、佐藤琢磨はそう語った。

「今年で8回目のインディ500挑戦でした。2012年にはあと一歩というところまで行ったんですけど、それからも挑戦を続けてきて、夢を持ち続けてきました。自分自身やスタッフを信じてやってきて、それで夢が叶って、完全なチームワークで、今回のような瞬間を達成することができたのは、嬉しいです。夢が叶ったというのは、信じられない気分です」

 インディ500を勝つことは、夢のひとつだったと佐藤琢磨は言う。そしてその夢が叶った今、次のステップに向けて歩を進めている。

「(F1時代から数え)これまで長かったような気もしますけど、ひとつも無駄なことなどなかったと思います。色々なカテゴリーでの経験も、ここに辿り着くためには重要だったと思います。年齢的には、ドライバーの中でも最年長のグループになってしまいましたが、僕はレースを始めたのが遅かったですから、気持ち的にはまだまだ若いつもりです。なので次のステップに向け、新たに頑張っていきたいと思います」

 佐藤琢磨は次のステップについて、次のように宣言した。

「今はポイントランキングで3位につけています。なのでタイトルに向かって精一杯挑戦していきたいと思います」

 インディ500を勝ったことで周囲の”環境”が変わり、それが年間タイトル獲得に向けても大きな後押しになると佐藤琢磨は語る。

「周りというか、環境が変わりました。勝った後、メディアツアーが毎日のようにあったりして、その後はデトロイトとテキサスのレースが2週続けてありました。その間はレースに集中していましたので、余韻に浸るどころか、見返すことすらできていないんです。でも勝ってみんなに祝福してもらうことで、自分自身の自信にも繋がっていますし、チーム全体のモチベーションにも繋がっている。その結果、インディ500以降はコンペティティブなレースができています。この勢いを、シーズン後半に繋げたいです」

 インディ500でチェッカーを受けた後、国際映像には佐藤琢磨が絶叫する無線の音声が載せられていた。この絶叫について佐藤琢磨は、「ありがとうの気持ちが声にならなかった」と語った。

「絶叫してましたね。本当は”ありがとう”と伝えたいと思って無線のスイッチを入れたんですけど、なかなか言葉にならなくて……叫び続けていました」

 その興奮した気持ちを静めたのが、彼のスポッターを務めるロジャー安川が日本語で呟いた「おめでとう」というひと言だったという。

「僕のスポッター(ロジャー安川)から日本語で『おめでとう』と言われて、すごく嬉しかったですね。それで安心することができました。チームクルー全員で勝ち獲った勝利だったので、その後ひとりひとりの名前を呼んで、感謝の気持ちを伝えました」

 佐藤はこの日の会見でも、”感謝”というフレーズを多用した。今回の帰国で一番何をしたいかと訊ねられた佐藤は、「みなさんにお礼を言いたい」と語った。

「みなさんに感謝の気持ちを伝えたいです。明日は記者会見ですし、明後日はファンの皆さんとのイベントですから、喜びを共有することができると思います。また、これまで応援していただいたスポンサーさんにもご挨拶に行く時間がありますので、時間は限られていますが、それを大切に使って、皆さんにお礼を言いたいと思います」

「僕がここまで長くレースすることができているのは、ファンの皆さん、スポンサーの皆さんの支援のおかげなんです。自分が活躍できる場を作ってくれたのも、ファンの力だと思っていますから、時間が許される限り、感謝の気持ちを伝えたいです。そしてチームクルーのみんなにも、不眠不休に近いくらい一生懸命働いてクルマを作り上げてくれたし、ピットストップも戦略も良かった……そういう全てが整って、最後には運も少し良くて、勝つことができた。だから、”ありがとう”という言葉が出てきました」

 

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シリーズ IndyCar
イベント 佐藤琢磨インディ500優勝
ドライバー 佐藤 琢磨
執筆者 田中健一
記事タイプ 速報ニュース