琢磨&ボルグワーナー・トロフィーの"日本旅行"成功。富士山にも!?
インディ500勝者に贈られるボルグワーナー・トロフィーが、初の”アメリカ国外旅行”。多くの佐藤琢磨ファンの歓迎を受けた。









インディ500の勝者に”贈られる”ボルグワーナートロフィー。これまで、アメリカ国外に持ち出されることはない、いわゆる”門外不出”の一品だった。
しかし今年、ボルグワーナートロフィーはアメリカを飛び出し、海外を旅した。行き先は日本である。
今年のインディ500勝者は佐藤琢磨。ボルグワーナートロフィーは、その佐藤の母国を”訪れ”、様々な場所で公開された。
アメリカ国外に初めて持ち出されるにあたり、ボルグワーナートロフィーには350万ドル(約3億9000万円)の保険がかけられ、取り扱いの専門家であるレストレーションズ・サービスのマネージャーであるA.J.フェアバーンと、インディアナポリス・モータースピードウェイ・ミュージアムのアシスタントキュレーターであるジェイソン・ヴァンシクルの二人が帯同した。
佐藤とボルグワーナー・トロフィーは、ホンダ本社、ツインリンクもてぎで行われた『Honda Racing Thanks Day』、三重県名張市のボルグワーナー日本本社、静岡県袋井市のNSKワーナー、東京で行われた『Takuma Club Meeting(TCM)』など、様々な場所を訪れた。さらには富士山の近くでも撮影が行われた。
「ボルグワーナー・トロフィーと共に、素晴らしい2週間を過ごしました。どこへ行っても、ファンからの素晴らしいサポートを受けることができ、特別なことでした。忙しい旅でしたが、素晴らしい経験でした」
そう佐藤は語る。
「この一生に一度の特別なプロジェクトに協力してくださった、全ての方に感謝したいと思います。特にホンダとボルグワーナーがいなければ、今回のことは不可能でした」
「また、日本への旅を支援してくれた、インディアナポリス・モータースピードウェイ・ミュージアムにも、感謝したいと思います。本当に、本当にありがとうございました」
また、ボルグワーナー社のマーケティング担当副社長であるスコット・ギャレットも、次のように語った。
「琢磨の熱意とファンからの尊敬は、旅の間中、満ち溢れていました」
「ボルグワーナー・トロフィーを直接見た人たちの反応は、決して忘れられないモノでした」
「ボルグワーナー社は、琢磨とホンダのイベントをサポートすることができ、大変誇りに思っています。また、ボルグワーナーのイベントを手伝ってくれた彼に対しても、感謝したいと思う。琢磨は幸せで、そして謙虚なチャンピオンだ」
「もしボルグワーナー・トロフィーに埋め込まれた顔が話すことができるのなら、こう叫ぶだろう。『ありがとう、日本!』とね」
この記事について
シリーズ | IndyCar |
ドライバー | 佐藤 琢磨 |
執筆者 | David Malsher |