佐藤琢磨、進化した”古巣”レイホールに手応え「タイトル争えるはず」

インディカーの2017年シーズンが終了し、忙しいオフシーズンを過ごす佐藤琢磨がmotorsport.comの取材に応えた。

 2017年シーズンが終了し、オフシーズンに突入したインディカー。第101回インディ500を制した佐藤琢磨は休む間もなくイベントなどに参加し、多忙な日々を送っている。そんな中、彼はmotorsport.comの取材に応えた。

 今季アンドレッティ・オートスポートに所属し、ランキング8位でシーズンを終えた佐藤。来季は2012年にも所属したレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングに移籍し、グラハム・レイホールと共にシリーズを戦っていくことになる。

The 2018 Honda IndyCar
新エアロキットを搭載したマシン。写真はオーバル仕様

Photo by: IndyCar Series

  一方で、2018年のインディカーマシンは大きな変化を遂げる。2013年からこれまで、シボレーとホンダがそれぞれエアロキットを準備してきたが、来季からは共通のエアロキットが導入されるのだ。新エアロキットはフロアでのダウンフォース量が増加されている一方で、シャシー上面のエアロパーツはシンプル化されており、全体的なダウンフォース量は削減されている。

 現在はホンダやシボレーがマニュファクチャラーとしてテストをしている段階であり、まだ新しいパッケージで走行はしていないものの、佐藤はマシンの見た目やコンセプトにポジティブな印象を抱いているようだ。

「見た目はものすごく格好良くなりましたね。今のトレンドを採り入れつつ、昔のCART時代のようなロー&ワイドになって、リヤバンパーも取れたことでクルマ自体のシェイプがすごく美しくなりました」

「モータースポーツはスピード感があってかっこいいものだという意味で、すごくプラスだと思います。ただ、一番大事なのはどうレースが変わっていくかということですね」

「そういう意味ではフロアの形状変更で、より前のクルマに近づきやすくなったことは非常にポジティブです。全体的なダウンフォースはかなり落ちるので、今までコーナーじゃなかったところもコーナーになってきたりだとか、ドライバーあるいはチームがどういう戦略でクルマを作り上げていくのかといった、すごくチャレンジングなシーズンになると思います」

 ”古巣”とはいえ、インディカー変化の年を新しい環境で迎える佐藤。それでも成長を遂げたチームに、大きな期待感を持って新しいシーズンに臨めるという。

「まだテストも始まっていないですから正直に言うと分かりませんが、今まで以上にしっかりとした準備を整えて開幕戦に臨めそうだという手応えは掴んでいます」

 そう述べた佐藤。2012年当時のクルマをゴルフにたとえ、チームの進歩を説明した。

「僕は2012年にレイホールに所属していたからよく分かるんですけど、あの時は非常にフェアウェイが狭くて、良いショットの時は良いんだけど、それ以外は全部OBというような状態でした。そこからこの4、5年ですごく強いチームになってきました」

「僕の後にグラハムが乗って、最初はかなり厳しいシーズンも続いたんですけど、チームのエンジニアリングの大改革もあって2015年、16年のパフォーマンスは信じられないくらい安定しているんですよ。特に1台体制ということを考えると驚異的です」

「限られたセッションの中でうまくいかない時もあるんですけど、決勝までに帳尻を合わせてくる。それはクルマへの理解度を含めて、高いレベルでのエンジニアリングを彼らが出来ているからこそです」

 エアロキットが変わることで別物に見えたとしても、シャシーは同じクルマ。1台体制で成績を残していた中で2台体制に強化されるチームで、来季チャンピオン争いを繰り広げていくことができると佐藤は期待している。

「来年エアロキットは大きく変わりますが、基礎となるメカニカルグリップのプラットフォームをどうコントロールするかっていうノウハウについては、いまレイホールがトップチームのひとつだと思います」

「例えばペンスキーはものすごく強いですけど、彼らと対等に戦えるんじゃないかと僕は感じます。だから2018年は新体制で、グラハムと一緒に良いクルマを作ってチャンピオンシップコンテンダーとして戦っていく。これまでの成績なども合わせて、そんな期待感を持てるんじゃないかと思います」

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シリーズ IndyCar
記事タイプ 速報ニュース