インディカー、”シールド”テスト予定も判断急がず「導入の保証ない」

インディカー競技委員長のジェイ・フライは、コックピット保護デバイス”シールド”が必ずしも実戦投入されるとは限らないと語った。

 インディカー競技委員長のジェイ・フライは、2月にフェニックスでテストされるコックピット保護デバイス”シールド”について、実際にレースで使用するかどうかの判断を急ぐつもりはないと語った。

 近年、シングルシーターのマシンにコックピット保護デバイスを導入する動きが高まっており、F1とF2のマシンには2018年から”ハロ”が搭載されることとなった。一方、インディカーはジェット戦闘機F-16のコックピットからインスピレーションを得た、ウインドスクリーン構造の”シールド”開発を進めていた。

 インディカーはすでに、シミュレーター上で大規模にシールドのテストを実施。そして、2月9・10日にフェニックス・インターナショナル・レースウェイで行われる2日間のオープンテスト、またはその直前に行われるルーキーテストで実際にマシンにシールドが搭載され、初の走行テストが行われる予定となっている。

 しかしながらフライは、シリーズとしてデバイス導入の判断を急ぐことはなく、シールドが保護デバイスに採用されるかどうかも確実ではないとmotorsport.comに語った。

「それ(シールド)がシリーズで使用されるかどうかはまだまだ議論の余地があるところだが、我々はそれの開発に取り組んでいる。(テストの後で)それの開発を進めるのか、あるいは別のデバイスを調査するのかを決定する」

 ドライバーやチームがシールドの導入に同意した場合、いつ、そしてどこでシールドがレースに導入されることになるのか。フライは「まだそれを議論するのは早すぎる」と述べた。

「それ(シールド)が全員の賛同を得られるかどうか、誰にも分からない。正直に言って、プロセスは段階的に進められているため、正確なことが発表できるようになるまではいつ、どこでデバイスが導入されるのかを推測したくない」

「我々はデバイスを良いものにするために、かなり組織的に取り組んでいる。要求される基準がすべて満たされてから、コストやデバイスの発注、導入の時期を検討していくことになる」

「2018年から導入される共通エアロキットは、スクリーン状のデバイス搭載の可能性を念頭に設計されており、そういう点では問題はない。しかし、24~26台のマシンを改良するのにはまだ時間が掛かる」

「スクリーンを製造する業者や、マシンにそれを取り付けるためのアタッチメントを製造する業者、そしてダラーラなど我々以外の者たちの都合もある。忙しいシーズン中に、スクリーンを搭載する時間があるだろうか?」

 フライは、最初のテストで計2時間ほどの走行が予定されていると述べた。シールドの実用性とロジスティック面の問題が検証されるとともに、シールドがコックピットに座るドライバーの視界にどういった影響があるかや、ドライバーがマシンに乗り降りする際の影響も調査されるという。

「2日間のオープンテストの前日には、ルーキーテストの日がある」

「そこまで必要だとは考えていないが、日曜日(11日)にテストを行うこともできる。おそらく昼間の間に1時間、そして夜に1時間の合計2時間ほどの走行を行う予定だ。両方の時間帯でフィードバックを得る必要がある」

「フェニックスでは、最低1台のマシンを走らせる。シミュレーターではギャビー・チャベスからフィードバックを得ている。彼は良い仕事をしてくれた。しかし、我々はまだレーストラックでのフィードバックを持っていないし、それは大きな違いを生むはずだ。そして、そのフィードバックはベテランの走行によるものが望ましい」

「我々は、スクリーンの有無を比較しデータを収集する。実際のところ、テスト時のデバイスの固定方法についてはまだ議論されているテーマのひとつだ。デバイスがマシンに導入されれば、マシンに常時固定されることになるが、テストの時にそうすることはできない。そのため、マシンから降りるのがより難しくなってしまうかもしれない」

コメント
コメントを書く
この記事について
シリーズ IndyCar
記事タイプ 速報ニュース