佐藤琢磨、一時4番手浮上も不運……しかし今季最高7位で「インディ500に向け弾みつけられた」|インディカー第5戦
インディカー・シリーズ第5戦インディGPで7位となった佐藤琢磨は、不運によってポジションを落としたことは残念だとしながらも、次戦インディ500に向けて弾みをつけられたとコメントした。
写真:: Brett Farmer / Motorsport Images
インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行なわれたインディカー・シリーズ第5戦。デイル・コイン・レーシング with リック・ウェア・レーシングの佐藤琢磨は、13番グリッドから7位でフィニッシュした。
今季最高の7位に入った佐藤だが、レース序盤はトップ争いに加わる勢いを見せていた。ダンプコンディションでスタートしたレースにおいて、佐藤は2周でピットに向かい、ドライタイヤに交換。ライバルよりも早い判断が功を奏し、21周にリスタートを迎えた時には4番手までポジションを上げていた。
しかし、42周目のリスタートの際に不運が襲う。佐藤はこの時7番手を走行し、実質的な優勝争いを繰り広げるコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、フェリックス・ローゼンクヴィスト、パトリシオ・オワード(共にアロー・マクラーレンSP)らのすぐ後ろにつけていた。しかし、ターン1でオワードがスピン、それを避けるためにイン側の芝生に逃げた佐藤はスピンを喫してしまった。
Takuma Sato, Dale Coyne Racing with RWR Honda spins after avoiding Patricio O'Ward, Arrow McLaren SP Chevrolet and Felix Rosenqvist, Arrow McLaren SP Chevrolet crash
Photo by: Phillip Abbott / Motorsport Images
最後尾付近まで落ちた佐藤だが、目まぐるしく変わるコンディションの中、適宜ウエットタイヤ、ドライタイヤに交換していきながら追い上げていき、最終的には7位でチェッカーを受けた。
佐藤はチームのプレスリリースの中で、レース中に不運があったことは残念だとしながらも、過去2勝を記録している伝統のインディ500に向けて弾みをつけることができたとコメントした。
「ワイルドなレースでしたが、楽しむことができました」
「僕たちは4番手まで順位を上げることができました。コルトンと2台のマクラーレンがいて、その後ろの集団に僕がいました。そこまでは良かったのですが、リスタートの際に1台がスピンして、それを避けようとドライタイヤで濡れた芝生に入ってしまい、スピンしたことで万事休すとなりました」
「僕は最後尾の方まで下がってしまいました。それからは雨に助けられました。トップと同一周回に戻り、落ち着いてレースを進めて7位でフィニッシュしました。本当にドラマティックなレースでしたね」
「51号車のクルーは素晴らしい仕事をしてくれて、おかげで順位を上げることができました。それに良いオーバーテイクもできました。あのようなことが起きたことは残念でしたが、それ以上にインディ500に向けて弾みをつけることができました」
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments