ロングビーチ決勝:ロッシ、ポールから完勝。佐藤琢磨またしても不運

インディカー第3戦ロングビーチの決勝が行われ、アレキサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が完勝した。

 インディカー第3戦ロングビーチの決勝レースは、ポールポジションから完璧なレースでアレキサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がキャリア3勝目を挙げた。

 スタート直後、グレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)がシモン・パジェノー(ペンスキー)と接触し、パジェノーがスピン。早速のフルコースイエロー(FCY)となった。この件で、レイホールにはドライブスルーペナルティが科せられた。

 ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)もスタートの混乱でフロントノーズにダメージを抱え、ピットでノーズを交換した。

 レースは5周目からリスタート。ポールポジションのロッシが順当にトップを守り、ウィル・パワー(ペンスキー)に対して早速3秒近くのリードを築いていく。

 後方に下がったハンター-レイは、猛然と追い上げ開始。22番手から17番手まで上がっていた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)をオーバーテイクし、さらに果敢に前を狙って行った。

 15周前後、ルーティーンのピット作業を行うマシンが増え始める。早めにピットに入ったマシンは3ストップ戦略、ピット作業を遅らせたマシンは2ストップ戦略を狙っているマシンだ。

 トップのロッシは周回遅れのマシンに引っかかり、4秒弱まで広がっていたパワーとのギャップが3秒ほどまで縮まってしまうも、ロッシのペースは全く問題なく再びギャップを広げていく。一方、後方の佐藤は9番手まで浮上。トップのロッシと遜色ないペースを見せ順調にポジションを上げていった。

 ロッシが27周目にピットストップ。ここから2ストップ組のルーティーン作業が始まっていく。佐藤は28周目にピットイン。レッドタイヤに交換し、14番手でコースに復帰した。

 一方、今季これまで素晴らしい走りを見せていたロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)だが、ギヤが落ちないトラブルが発生。ピットでエンジンカウルを開けて作業することになり、大幅なタイムロスを強いられてしまった。

 ピットを遅らせていたパワーが31周目にピットイン。しかし同時にピットインしたスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)の方がわずかに作業が早く、パワーの前でコースに復帰した。

 これでトップはロッシに戻り、2番手にはディクソン。その差は8秒近くに広がった。後方では、ブルデーがパワーをパス。3ストップ戦略のジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)をも交わし、3番手へ。佐藤も順調にオーバーテイクを繰り返し、40周目までには7番手までポジションを上げた。

 42周目、カイル・カイザー(フンコス・レーシング)がマシンストップ。これにより2度目のFCYが出された。3ストップ組はすでに2度目のルーティーンを消化済み。2ストップ組はまだピットには早いタイミングだということで、全車がピット作業をあと1回残す状態となり、3ストップ組にタイヤの面で有利な展開となった。

 先頭のロッシが築いていたギャップはなくなりディクソン、ブルデー、パワーが続く。5番手ハンター-レイ、6番手佐藤というトップ6だ。

 ディクソンとの間に周回遅れを挟んだ状態でリスタートを迎えたロッシは、難なくトップをキープ。しかし佐藤は、目の前で挙動を乱したハンター-レイを避けきれずホイール同士が接触し、マシンにダメージを負ったことでポジションを落としていってしまう。佐藤は緊急ピットインしサスペンションアームを交換。ペース良く追い上げていたものの、またしても不運な形で後退を余儀なくされてしまった。

 3番手のブルデーは、周回遅れごとディクソンをオーバーテイク。一気に3台を交わす神業で2番手に浮上したが、ピット出口のブルーラインを踏んでいたということでディクソンにポジションを戻すことになった。再び3番手となったブルデーだが、すぐさまディクソンを攻略し直し2番手に戻った。

 57周目にロッシが最後のピット作業を行う。対してブルデーはマシンが軽い状態で猛プッシュ。ピットインまでにギャップを縮めようとしていた。

 しかし60周目、3度目のFCYが出された。ザカリー・クラマン・デメロ(デイル・コイン)がウォールにヒットしたためだ。これでピットレーンはクローズ。ピットインのタイミングを迎えていたブルデーとディクソンは思わずピットに飛び込むが、作業は禁止されておりブルデーはそのままピットを通過。一方でディクソンはピット作業を行ってしまった。

 ピットがオープンとなり、3ストップ組と共にブルデーがピット作業。ブルデーはこれで11番手までポジションを落としてしまった。

 リスタートは67周目。ロッシはリスタートでディクソンに迫られるが、そのディクソンにはピット作業の件でドライブスルーペナルティが科せられてしまう。69周目にペナルティを消化したディクソンは15番手に沈んでしまった。

 後方から追い上げを狙っていたブルデーだが、最終コーナーでジョーダン・キング(エド・カーペンター)に追突されスピン。そこに後続のハンター-レイ、ウィケンスが突っ込んでしまい、ウィケンスはエンジンストールで動けなくなってしまったため、4度目のFCYが出された。

 残り9周からレース再開。ロッシはここでもリスタートをうまく決め、2番手にパワーが続く。激しいのは3番手争いで、エド・ジョーンズ(チップ・ガナッシ)とザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)がテール・トゥ・ノーズのバトルを展開した。さらにその後方から、レイホールとマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)も隙をうかがった。

 パワーは自己ベストタイムを更新してロッシに迫るが、追いつくことはできず万事休す。ロッシがトップでチェッカーを受けた。最多リードラップも記録したロッシは、完璧なレースでキャリア3勝目。ポイントリーダーに浮上した。3位にはジョーンズが入り、3ストップ組の最上位となっている。

 佐藤琢磨は、11周遅れの21位でフィニッシュ。ペースも悪くなく、トラブルに巻き込まれなければ表彰台獲得も見えていただけに、またしても悔しいレースとなってしまった。

 →インディカー第3戦ロングビーチ:決勝結果

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 ロングビーチ
サーキット ロングビーチ市街地
ドライバー アレクサンダー ロッシ , 佐藤 琢磨 , ウィル パワー
記事タイプ 速報ニュース