レースレポート
IndyCar テキサス
テキサス決勝:ニューガーデンが3勝目。佐藤琢磨、痛恨のピットミス
インディカー第9戦テキサス600の決勝は、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が優勝した。
松本 和己
編集: 2019/06/09 3:22
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インディカー第9戦、テキサス600の決勝レースが行われ、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが今季3勝目を飾った。
戦いの舞台はテキサス・モータースピードウェイ。最大24度のハイバンクが特徴のトラックで、日暮れ直前にスタートする248周のナイトレースとなる。
ポールポジションはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨。2度のプラクティスで2番手となった佐藤は、その勢いのまま予選でトップとなった。
スタートでは、2番手のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が並びかけ、首位を狙ったものの、佐藤がこれを許さずトップをキープした。後続でも大きなクラッシュは起きず、クリーンにレースがスタートした。
序盤からペースが良いのはトップ2の佐藤とディクソン。特に佐藤はディクソンすらも引き離し、リードを広げていった。一方後方では、佐藤のチームメイトであるグレアム・レイホールやニューガーデンが徐々にポジションを落としていった。
22周目になると、佐藤の前に周回遅れが出始めた。この時点で佐藤はディクソンを2秒以上リードしていたが、このタイミングでディクソンが一気に差を詰めた。それでも佐藤はディクソンにつけいる隙を与えず周回遅れを処理していった。
58周に入ると、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)が最初にピットイン。各車が続々とピット作業を行った。
ディクソンは61周目、佐藤は62周目にピットへ。しかしここで佐藤が痛恨のピットミス。「ピットの位置が見えない状態だった」という佐藤は、左フロントタイヤをロックさせオーバーシュートしてしまった。ピットクルーにも接触し大幅にタイムロスした上、ストップ&ゴーペナルティを受け3周遅れと勝負権を失ってしまった。
全車が最初のピットストップを終え、トップに立ったのは早めのピットでアンダーカットした形のハンター−レイ。2番手はディクソン、3番手にジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)がつけた。
レースが100周を消化した時点で、リードラップは12台。トップ5はホンダエンジン勢が占めた。トップ2が淡々と周回を重ねる一方、ジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)、コルトン・ハータ(ハーディング・レーシング)が三つ巴の3番手争いを展開。最も勢いが良いのはハータで、一気に2台を攻略し3番手に立った。
116周目に入ると、リーダーのハンター−レイが2度目のピットストップ。コーションが出ないまま、各車が2度目のピット作業をこなしていった。
ディクソンは124周目にピット作業を行うと、ハンター−レイの3秒後方でコースに復帰した。
すると135周目、ザック・ビーチ(アンドレッティ・オートスポート)が右リヤをウォールにヒットしスピン。このレース最初のコーションが出された。上位勢はすでにピット作業を消化していたためピットには入らず。佐藤はこのタイミングでラップバックすることはできなかったが、ニューガーデンを含む数台のマシンと共にピットに入り、マシンを微調整。その後何度もピットに入り、燃料を注ぎ足した。
144周目にレース再開。ここでディクソンがハンター−レイの横に並びかけるが、パスすることはできなかった。逆に今度は3番手のロッシが近づき、ほぼ等間隔で3台が並ぶこととなった。
日が暮れて路面温度も徐々に下がっていく中、164周目にディクソンがついにハンター−レイをパスしトップに立った。
早め早めにピットに入っていたハンター−レイは燃料が厳しく、173周目にはロッシにも交わされてしまった。するとロッシはすぐさまディクソンとの差を縮めていき、175周目にオーバーテイク。しかしディクソンも負けじと、177周目にロッシを抜き返した。
ハンター−レイは180周目に3度目のピットイン。レースは残り68周と、もう一度ピットインせざるを得ないようなタイミングでの作業となった。
ロッシはディクソンを再度交わしトップに立った直後の188周目にピットへ。対してディクソンは192周目に最後のピット作業を終え、ロッシの前でコース復帰となった。
これでトップはハンター−レイかと思いきや、コーション中にピットに入りピットインタイミングがずれていたニューガーデンが、単独走行でタイムを稼ぎ給油時間を短縮した結果、トップに浮上することに成功した。
残り29周、5番手のヒンチクリフは、周回遅れに詰まったロッシをアウト側から交わした直後に挙動を乱し痛恨のクラッシュ。これでレース2度目のコーションが出された。
上位陣の中では燃料が厳しいハンター−レイがピットインしタイヤをリフレッシュ。3番手からリードラップ最後尾の10番手まで落ちた。
レースは残り22周でリスタート。ディクソンは一気にニューガーデンに襲いかかったが、軽く接触があったかディクソンと後続との差が詰まった。このタイミングでハータがロッシをパスすると、そのままディクソンとの差を詰めていった。
ディクソンはバックストレートでイン側を閉めてハータを牽制したが、ハータは更にその内側にマシンを向けた。2台が並んでコーナーに入っていったが接触し共にスピン。アウト側のウォールにクラッシュしてしまった。目の前でクラッシュが起きたロッシは、とっさのステアリングさばきでなんとかこれを回避した。
これで3度目のコーションが出され、残り12周からレースが再開。ニューガーデンとロッシが一気に集団から抜け出し、優勝争いは一騎打ち状態となった。
ロッシは何度もニューガーデンのアウト側にマシンを並べたが、ニューガーデンの方が10周分タイヤが新しいこともあって、最後まで攻略することはできず。ポイントリーダーのニューガーデンがトップチェッカーを受け、今季3勝目を挙げた。
3位はレースを通じて着実にマシンを改善し、終盤にポジションを上げたレイホール。ルーキー最上位はサンティノ・フェルッチ(デイル・コイン)の4位となった。ハンター−レイは5位、佐藤は3周遅れの15位でフィニッシュしている。
【リザルト】インディカー第9戦テキサス:決勝結果
順位 # ドライバー チーム 周回数 タイム 差 前車との差 Mph ピット ポイント 1 2 ジョセフ ニューガーデン Team Penske 248 1:55'08.8666 186.084 4 51 2 27
アレクサンダー ロッシ アンドレッティ 248 1:55'09.6830 0.8164 0.8164 186.062 3 41 3 15
グラハム レイホール Rahal Letterman Lanigan Racing 248 1:55'10.3594 1.4928 0.6764 186.044 3 36 4 19
サンティノ フェルッチ Dale Coyne Racing 248 1:55'10.5932 1.7266 0.2338 186.038 3 32 5 28
ライアン ハンター-レイ アンドレッティ 248 1:55'11.0685 2.2019 0.4753 186.025 4 33 フルリザルトを見る
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