テキサス決勝:ディクソン歴代3位の通算43勝目。佐藤琢磨は粘って7位

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テキサス決勝:ディクソン歴代3位の通算43勝目。佐藤琢磨は粘って7位
2018/06/10 3:04

インディカー第9戦テキサスの決勝レースは、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が今季2勝目を挙げた。

 テキサス・モーター・スピードウェイで行われたインディカー第9戦テキサス600。決勝は中盤から圧倒的な速さでレースを支配したスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が優勝した。
 
 西陽の射す中、248周のレースがスタート。ポールポジションのジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)がトップをキープし、隊列を引っ張っていく。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はひとつポジションを落とし、10番手から様子をうかがった。

 最初のイエローコーションは7周目。マテウス・レイスト(A.J.フォイト)のマシンが激しく炎上してしまったためだ。火の回りが早く、セーフティークルーが消火に駆けつけるまでに大きな火柱が上がったが、レイストは慌ててマシンから飛び降り無事だった。

 レースは15周目から再開され、ウィル・パワー(ペンスキー)がチームメイトのジョセフ・ニューガーデンをパスし、2番手に浮上。4番手にはロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)が続いた。佐藤はセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)に詰まり失速、12番手までポジションを落としてしまった。

 地元A.J.フォイト・レーシングには不運が続く。7番手を走行していたトニー・カナーンがサスペンショントラブルを訴えピットイン。オープニングラップでウォールに軽く接触していたが、これで右リヤタイヤのトーリンクが曲がってしまったようだ。その後、カナーンは13周遅れでコースに復帰した。

 1列縦隊のレース展開となる中、45周を過ぎると周回遅れのマシンが出始める。このタイミングで、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)がパワーを攻略し3番手となった。後方では周回遅れも絡み3ワイドになる大混乱となったが、幸いクラッシュするマシンは出なかった。

 60周を過ぎると、各車1回目のルーティーン作業が始まっていく。これでラップリーダーはニューガーデンを交わしたシモン・パジェノー(ペンスキー)となった。しかし、このタイミングでペースが良いのはウィケンス。パワー、ニューガーデンを次々とオーバーテイク。96周目にはパジェノーすら捉えてラップリーダーに躍り出た。

 98周目、ニューガーデンが早めにピットイン。右フロントタイヤにはひどいブリスターが発生しており、燃料を使い切る前に耐えきれずにピットに戻ってくることになった。佐藤も早めにピット作業を行っている。

 2番手のパジェノーもタイヤが終わってしまったのか、ディクソン、ロッシに次々と抜かれて行ってしまった。前が開けたことで素晴らしいペースを見せるディクソンは、4秒近くあったウィケンスとの差を一気に2秒まで縮めた。

 120周を超えたところで2度目のルーティーンが始まっていく。全車がピット作業を終えると、リーダーはディクソン。2秒近くあったウィケンスとの差を、逆に3秒近くに広げた。第2スティントで絶好調だったウィケンスだが周回遅れの処理に手間取り、ロッシに交わされ3番手。その後、ウォールにタイヤが軽くタッチする場面もあったが、これは大事に至らなかった。

 ディクソンは他を突き放すペースでリードを築いていき、160周を終えて12秒にリード拡大。完全に太陽が沈みコンディションが変わってしまったのか、ペンスキー勢はペースを上げられず、パジェノーの5番手が最上位となった。

 174周目、3番手のウィケンスと周回遅れのエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が接触しクラッシュ。これで2回目のコーション発生となった。この時点で、ディクソンの圧倒的な速さでリードラップを走るのはわずか5台となっていた。ピットレーンがオープンすると、彼らがピットへ。2番手のロッシは給油がうまくいかず、5番手までポジションを落とした。

 1週遅れのマシンがラップバックしたことで、リードラップは9台に。佐藤はコーションが出たタイミングでピットストップを終えて2周遅れだったため、リードラップには復帰できず1周遅れの10番手でリスタートを迎えた。

 186周目にレースが再開されると、パジェノーが2番手に浮上。3番手には5番手からポジションを上げたロッシがつけた。4番手争いはジェームス・ヒンチクリフ(シュミット・ピーターソン)、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ)、パワーの3台の争いとなった。

 すると、9番手から追い上げていたザカリー・クラマン・デメロ(デイル・コイン)がアウト側からものすごい勢いでパワーに襲いかかった。しかしパワーはスポッターから彼の存在を知らされておらず、そのままウォールに寄せていってしまい両車がクラッシュ、3度目のコーションが発生した。

 リードラップの全車がピットインし、これで佐藤はリードラップに復帰することに成功し8番手となった。

 レースは残り33周から再開。ディクソンはここでも速さを発揮し、リスタートで逆転を狙ったパジェノーの攻撃を抑えた。一方佐藤はニューガーデンにリスタートで交わされてしまった。しかし、そのニューガーデンはリスタートでフライングを取られてドライブスルーペナルティを科せられ、佐藤は7番手となった。

 これで、リードラップにはシボレーエンジン勢が2番手のパジェノー1台のみ。ロッシが後方からパジェノーに攻撃を仕掛けるが、懸命にこれをブロックした。

 この間にトップのディクソンは再びひとり旅。5秒以上のリードでトップチェッカーとなった。これで今季2勝目、通算43勝目。勝利数でA.J.フォイト、マリオ・アンドレッティに次ぐ歴代3位に浮上した。2位は守りきったパジェノー、3位はロッシだった。

 佐藤は7位でフィニッシュ。チームメイトのグラハム・レイホールに次ぐポジションでレースを終えた。

【リザルト】インディカー第9戦テキサス600:決勝結果

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シリーズ IndyCar
イベント テキサス
ロケーション テキサス・モーター・スピードウェイ