チップ・ガナッシ、2023年は元フェラーリ育成のアームストロングをロード/ストリート限定で起用。F2通算4勝|インディカー
マーカス・アームストロングが、2023年シーズンのインディカーシリーズにおいてロード/ストリートコースでチップ・ガナッシ・レーシングから参戦することとなった。
写真:: Simon Galloway / Motorsport Images
チップ・ガナッシ・レーシングは、2023年シーズンのインディカーシリーズを戦う4台目のドライバーについて、ロード/ストリートコースではマーカス・アームストロングと契約を結んだ。
2022年はスコット・ディクソン、マーカス・エリクソン、アレックス・パロウ、ジミー・ジョンソンの4人がフル参戦したチップ・ガナッシ。来季に向けてはジョンソンが離脱したため、その穴をアームストロングが埋める形となった。彼はオーバルの5戦を除く12戦を戦う。
アームストロングは10月にセブリングでデイル・コイン・レーシングからインディカーのテストに参加。それ以来同チームとを交渉を行なっており、デビッド・マルーカスのチームメイトとして加入する可能性が高いとみられていた。しかし、結果的に名門のチップ・ガナッシのシートを得ることとなった。
2019年にFIA F3でランキング2位となったアームストロングは、2020年から3シーズンFIA F2に参戦し、3年連続でランキング13位となった。彼はインディカーで、F2時代のライバルであるカラム・アイロット(フンコス・レーシング)、クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)らと対峙する。
アームストロングは次のようにコメントした。
「インディカーシリーズに参戦できる事にとても興奮している。特にチップ・ガナッシ・レーシングは象徴的で成功を収めているチームだ」
「このスポーツで最高レベルのパフォーマンスを発揮している人たちから学ぶことができるという、これ以上ない機会を目の前にしているんだ」
「ニュージーランド人として、スコット・ディクソンがこのチームで成功を収めるのを見てきたから、個人的にも特別なことだ。僕は日々向上しようとするハードワーカーで、このチームが持つ知識や人材を活かして新たなチャレンジに挑むことを楽しみにしている」
またチップ・ガナッシのマネージング・ディレクターであるマイク・ハルも次のようにコメントを寄せた。
「マーカスが2023年にチップ・ガナッシ・レーシングの11号車をドライブすることはエキサイティングなことだ。インディカーでここまで登り詰めた他のドライバーと共通しているのは、この年齢にして既に勝ち方を知っているということだ。それは世界最高レベルの舞台で証明されている」
「彼は才能以外にも形ないものを持っており、このチャンスを通じて大きなものをもたらすだろう。いよいよ2023シーズンだ!」
なお気になるのが、インディ500を含む5つのレースで誰がアームストロングのマシンをドライブするのかという点だ。
ライアン・ハンター-レイはチップ・ガナッシで開発ドライバーの役割を担っているが、その役割は現時点でスポーツカーレースに限定されており、彼は今季IMSAの耐久レースで2度出走した。
ハンター-レイはオーバルを得意とすることから、アームストロングとシートをシェアする可能性が高いと考えられているが、2度のインディ500王者である佐藤琢磨と交渉中という噂もある。佐藤は今季、デイル・コイン・レーシングからフル参戦したが、来季に向けては様々な可能性を模索しているものと理解されている。
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