アロンソ、2度目のインディ500はクラッチトラブルで21位「これ以上は無理だった」
世界三大レース完全制覇を目指し、インディ500の決勝に2度目の挑戦を果たしたフェルナンド・アロンソ。しかしクラッチのトラブルに見舞われ、21位で完走するのが精一杯だった。
写真:: Phillip Abbott / Motorsport Images
佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)が自身2度目の勝利を挙げた、第104回インディ500。レース前もっとも注目を集めていたドライバーのひとりが、アロー・マクラーレンSPのフェルナンド・アロンソである。
アロンソは2017年にインディ500に初参戦。この時は常に上位を争ったが、最終的にはマシントラブルでリタイアに終わった。昨年は2度目の挑戦を果たしたが、ほぼマクラーレン単体の参戦であり、戦闘力を発揮することができず……まさかの予選落ちに終わった。
そして今年は、アロー・マクラーレンSPのマシンを駆っての参戦。今年こその世界三大レース(F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500)完全制覇を目指して挑んだものの、フリー走行でクラッシュ。決勝でも上位に進出することなく、優勝した佐藤から1周遅れの21位で終えた。
「僕らは最初から、オーバーステアの激しいクルマのバランスに苦しんでいた」
そうアロンソは語った。
「レース中ずっと、ピットストップの度にバランスを変更し続けた。フロントのフラップを寝かせ、タイヤを調整し……そしてマシンに満足し始めることができた。そして110周目あたりで15番手になったんだ。それが、僕らが目指していたポジションだった……」
「その後、クラッチの問題に見舞われた。解決方法が分からなかったんだ。結局クラッチが機能しない状態でレースを終えた。その時点から、全てのピットストップの際に、マシンを押してもらってギヤを入れなければいけなかった」
「それによって、1周遅れになってしまった。そして残念ながら、ラップダウンの状態で最後まで走らざるを得なかった。それ以上のことはできなかった」
ただアロンソがインディ500を完走したのはこれが初。そのことについては満足しているようだ。
「レースを完走し、フィニッシュラインを超えられたことに満足している。500マイルを走り切れたというのは、とても良いことだ。良くなかったことは、クラッチの問題により、レース早々で勝負権を失ってしまったことだ」
「アロー・マクラーレンSPチームは、レース中素晴らしかったと思う。戦略とピット作業で、常にポジションを上げることができた。過去数週間にわたって僕らがやってきた仕事について、誇りに思っている。僕らはレースに挑んだけど、今日は運がなかった。チーム全員の努力を、誇りに思っている」
アロンソは自身のツイッターにもレース後に投稿。日本語も交えて、佐藤琢磨の勝利を称えた。なおアロンソが決勝レースに出走したインディ500は、いずれも佐藤が勝利を収めている。
「おめでとう、チャンピオン!!! (日本語で)おめでとう!!! @TakumaSatoRacer! とても嬉しいよ」
なおアロンソは、来季からはルノーの一員としてF1に復帰することを決めている。そのため当面は、インディ500に参戦しないはずだ。
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