レースカー製造大手のダラーラ、医療用マスクとガウンの製造に協力
スーパーフォーミュラやインディカーなど、様々なカテゴリーへマシンを供給しているダラーラ。彼らは新型コロナウイルスのパンデミックへの対処として、マスクや医療用ガウンの製造の協力を行なっている。
写真:: IndyCar Series
スーパーフォーミュラ、FIA F2など、様々なカテゴリーにレースカーを供給するダラーラ。彼らは新型コロナウイルスのパンデミックへの対応としてフェイスマスクと医療用ガウンの材料の供給に協力している。
新型コロナウイルスの感染が世界中で広がりを見せていることで、モータースポーツイベントは中止や延期が相次いでいる。そして感染者数が爆発的に増加し、マスクや医療用の物資が不足する事態になっている国も多い。
こうした緊急事態には、通常は医療分野でのビジネスを行っていない企業も協力する姿勢を見せており、F1チームはそのファクトリー施設で医療機器の設計や製造などを行なっている。
そしてダラーラもそうした企業のひとつだ。彼らは2012年に設立したアメリカの拠点で、マスクと医療用ガウン材料のカッティングを支援している。
ダラーラのスタッフは持ち込まれた材料を必要に応じてマスク及びガウン向けにカットし、それらはインディアナポリスにある、医療機器などの製造を行なうStitchWorksへ1日に2回送られ、完成品として仕上げられると、各病院へ納品されている。
なおStitchWorksは医療関係者のためにマスクを作製する人員を集めるため、“Million Mask Challenge”プロジェクトのいくつかのグループと協力している。
ダラーラUSAのステファノ・デポンディCEOはindycar.comに対し、こうした動きについて次のように語っている。
「我々はこの戦いを争うために、まず医師や看護師、そして関係者全員を助けるために積極的に動く必要がある。このウイルスを可能な限り早く克服することは、皆のためになる」
「そのため、レースカーのパーツを作ることが出来ないなら、地域の助けになることや、今苦しんでいる多くの人々の助けになる事を行なっていこうではないか」
デポンティCEOによると、ダラーラのイタリア本社では人工呼吸器のパーツを製造し、エアロダイナミクスチームがその酸素の流れを改良しようと取り組んでいるという。
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