フランキッティ、ポコノのクラッシュには”中立派”。佐藤琢磨を責めず
元インディカードライバーのダリオ・フランキッティは、インディカー第14戦ポコノでの多重クラッシュについて、誰かに大きな非があるとは考えていない。
4度インディカー王者に輝いたダリオ・フランキッティは、インディカー第14戦ポコノで1周目に起きた多重クラッシュについて、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)に大きな非があるとは考えていないようだ。
多重クラッシュが起きたのは、1周目のターン2。ライアン・ハンター−レイ、アレクサンダー・ロッシ(共にアンドレッティ・オートスポート)と佐藤が3台横並びとなった際に、佐藤とロッシに接触が起きたことから、計5台が巻き込まれる事故に発展した。
ロッシのオンボード映像などでは、アウト側にいた佐藤が左にステアリングを切ったように見えたため、佐藤は多くの批判を浴びることになった。
しかし、フランキッティは20日(火)に自身のツイッターで、そのような状況での視覚的証拠は誤解を招くものであり、決定的な証拠ではないと述べた。
「あの事故で全員が無事だったのを嬉しく思う。見る角度が違えば、ストーリーも異なるんだ。ポコノのように幅の広いトラックでは、視覚的な手がかりは少ないし、路面のつなぎ目や乱流の影響で完全にまっすぐ走るのは不可能だ」
「2台(ハンター−レイとロッシ)が同じ方向に動き、もう1台(佐藤)が別の方向に動いているように見える。マシンはほとんど離れずに走っていたから、アクシデントが起きた。そのような状況での経験を数多く持っている私は、リプレイを見てそういう見解を持っている。関係するドライバーが、互いに異なる見解を持っていることを完全に理解しているよ!」
セバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)は、フランキッティの意見と完全に同じではないながらも同意し、ポコノでのレース継続を訴えた。
「僕が付け加えるのはひとつだけだ。それはもう少し敬意を払うべきだということだ。つまり、お互いにもう少しスペースを作れば、ほとんどのアクシデントを防ぐことができる。ありがたいことに、今回は誰も代償を払わずに済んだ……」
「僕たちが2015年(ジャスティン・ウィルソンの死亡事故)や、2018年(ロバート・ウィケンスの負傷)で経験したふたつの壊滅的な事故は、ポコノのコースのせいじゃない」
「他のスーパースピードウェイ(オーバル)と比べても、ポコノの安全性が低いわけじゃない。残念ながら、200mph(約320km/h)で走っていればリスクは大きくなってしまうが、それは僕たちがやっていることの一部なんだ」
「今回のクラッシュはターン2からかなり離れた、ストレート部分で起きた。トラックのせいにするのは不公平だと感じる。これが、ポコノでの最後の走行にならないことを願っている」
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