【インディカー】“伝説”の再現? コークスクリューで豪快なオーバーテイク見せたグロージャン「ザナルディになった気分」
ロマン・グロージャンは、インディカーで最も有名な連続コーナーのひとつである“コークスクリュー”でワイルドなオーバーテイクを見せたことに関して「少しだけアレッサンドロ・ザナルディになった気分だ」と語った。


ウェザーテック・レースウェイ・ラグナセカで行なわれたインディカー・シリーズ第15戦で、デイル・コイン・レーシングのロマン・グロージャンは3位表彰台を獲得した。グロージャンはレース中、下り坂を駆け下りる著名な連続コーナー、“コークスクリュー”をはじめ、様々な箇所でオーバーテイクを連発し、大いに見せ場を作った。
Read Also:
遡ること25年前、同じくラグナセカで行なわれた1996年CART最終戦のファイナルラップでは、アレッサンドロ・ザナルディがコークスクリューをショートカットしながらブライアン・ハータをオーバーテイク。勝利を飾った。このシーンは“The Pass(ザ・パス)”と呼ばれており今でも語り継がれているが、グロージャンもコークスクリューでスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)をはじめ多くのドライバーを抜き去って見せた。
13番手からスタートし、95周で27回ものオーバーテイクを見せたグロージャンはレース後、次のように語った。
「コーススクリューで何度もパスできたのは良かった。少しザナルディになったような気分だったけど、悪くないね」
このレースで最もドラマティックな瞬間だったのは、残り7周でグロージャンが周回遅れのジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とコークスクリューで相見えた時だ。コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)のトップ2台を追いかけたい3番手のグロージャンは、レイトブレーキングで一気にジョンソンに近付くと、イン側の縁石に乗ってマシンが跳ねた状態でジョンソンに接触。ただ幸運にも2台はそのままレースを続行することができた。
「接触してしまい、ジミーには申し訳なく思っている」とグロージャンは言う。
「僕は間違いなく彼の方に突っ込んでいった。ジミーもおそらく僕のことを見ていなかったと思う。彼は(2番手を走るチームメイトの)アレックスを僕から守るために必死にプッシュしていた。それで少し接触してしまったんだ」
ジョンソンはグロージャンとの接触でコークスクリューをインカットしてしまったため、ペナルティを受けるのではないかと心配していたが、結果的にペナルティは出されず17位フィニッシュとなった。NASCARでの実績を引っ提げて今季からインディカーにデビューしたジョンソンにとって、これがキャリア最高順位となった。また彼はグロージャンと接触する前、コークスクリューでジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)を鮮やかにオーバーテイクする場面もあった。
ジョンソンはグロージャンとの接触を振り返って次のように語った。
「あの時、僕の1日は終わったと思った」
「彼があんなにギリギリのタイミングで突っ込んでくるとは思わなかった。でも幸運にもふたり共無事だったんだ!」
「ステアリングが大きく動いたので、手首を壊したかと思った。ペナルティも心配だったけど、最終的にはキャリアベストの順位でフィニッシュできた」
Read Also:

インディカー第15戦ラグナセカ:ハータ完勝。2位パロウは王座に王手、3位グロージャンはオーバーテイク連発
マクラーレン、早ければ2022年中にインディカー3台体制に? バンドーンも「ドライバー候補」と認める

最新ニュース
マックス・フェルスタッペン、2023年は“セナ超え”の可能性も。昨季の連勝劇で早くもF1歴代勝利数トップ5に肉薄
2022年シーズンは年間15勝という圧倒的な強さでF1ワールドチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペン。2023年シーズン中には、偉大なレジェンドの記録を追い抜く可能性がある。
バニャイヤ、ロッシらVR46の豪華メンツ集結! 開幕前のバイクトレーニングを実施
バレンティーノ・ロッシが主催するVR46アカデミーの出身者達が、MotoGP開幕戦の地であるアルガルヴェ・サーキットに集結。新チャンピオンとなったフランチェスコ・バニャイヤだけではなく、ロッシも参加してトレーニングを行なった。
ハースF1「ジェットコースターな1年でも、下がる”だけ”よりはマシ!」2023年はヒュルケンベルグ加入で安定に期待
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は“ジェットコースター”のようだった2022年シーズンについて、落ちる一方だったここ数年よりも良かったと考えている。
フェラーリ、30馬力上がったという噂は”ジョーク”? 新代表バスールが一蹴
フェラーリの新代表であるフレデリック・バスールは、このオフシーズンの間にフェラーリのパワーユニットの出力が30馬力上がったという噂は「冗談だ」と一蹴した。
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
次の 2 つのオプションがあります。
- サブスクライバーになります。
- 広告ブロッカーを無効にします。