IndyCar Laguna Seca

ロマン・グロージャン、アンドレッティを相手に「権利を守るため」仲裁手続きを申し立て

ロマン・グロージャンは、インディカーで過去2シーズン在籍したアンドレッティ・オートスポートに対して法的措置を取り、仲裁を申し立てた。

Romain Grosjean, Andretti Autosport Honda

 元F1ドライバーでここ数年はインディカーで活躍してきたロマン・グロージャンは、アンドレッティ・オートスポートとの仲裁手続きを申し立てたことを明らかにした。

 F1に計179戦出場したグロージャンは、2021年からインディカーに戦いの場を移し、デビューイヤーから活躍。デイル・コイン・レーシングで3度のトップ3フィニッシュを飾ると、翌年には2年契約で名門のアンドレッティ・オートスポートに移籍した。

 アンドレッティでは34戦で2度のポールポジション、2位を3回獲得したものの、優勝には届かず。ランキングは両年とも13位だった。

 2024年から『アンドレッティ・グローバル』に改名するチームには、マーカス・エリクソンがチップ・ガナッシから移籍。コルトン・ハータとカイル・カークウッドが続投となる一方で、グロージャンとデブリン・デフランチェスコがチームを離れることになった。

 アンドレッティとの契約延長を望んでいたグロージャンは10月4日、自らのSNSに次のような声明を投稿。アンドレッティに対して法的手続きを開始したことを明らかにした。

 

「アンドレッティ・オートスポートでインディカーチームとした仕事は楽しかった。この2シーズンを通して分かち合った成功を誇りに思っている。アメリカン・オープンホイール・レースの最高峰で育まれた数多くの友情に感謝している」

「アンドレッティ・オートスポートの素晴らしい仲間たちとともに、これからもレースを続けていくことを期待していた。それが叶わないことを残念に思うとともに、アンドレッティのチームメンバーの幸せを祈っている」

「僕はインディカーのキャリアを継続するための他の手続きを模索している」

「僕はインディアナ州でアンドレッティ・オートスポートに対する仲裁手続きを開始し、自分の権利を守ることを求めている。代理人はバーンズ・アンド・ソーンバーグ法律事務所のジョン・マレイとマーク・オーウェンズだ」

 グロージャンの代理人は、アレックス・パロウとの契約問題をめぐって、チップ・ガナッシ・レーシングの代理人を務めていた人物となっている。

 ただ、グロージャンがこの仲裁で何を求めているのかは不透明だ。声明で自らもチーム離脱を認めており、契約の有効性を争いアンドレッティのシートを確保しようとしているようにも見えない。

 グロージャンはインディカー参戦継続に向けて他のチームと交渉していることを認めており、そのうちのひとつが、インディカーデビュー時に在籍していたデイル・コインであることが分かっている。

 また彼は、2024年からLMDh車両であるSC63をFIA世界耐久選手権(WEC)およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦させるランボルギーニのドライバーに名を連ねている。

 

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