グロージャン、息子と娘デザインの特別ヘルメットを着用。2月末にレースマシンへ復帰
2021年のインディカー・シリーズ参戦が決まったロマン・グロージャン。彼は2月下旬に初めてインディカーをテストする際、自身の子供が当初最後のF1レースに向けてデザインしたヘルメットを使用するつもりだと明かした。
Romain Grosjean, Haas F1
Glenn Dunbar / Motorsport Images
2020年限りでF1のシートを喪失したロマン・グロージャン。彼は今季インディカー・シリーズへの参戦が決まっているが、最初のテストでは自分の子供たちが昨年のF1最終戦に向けにデザインしたヘルメットを着用するつもりだという。
グロージャンは昨年限りで、チーム立ち上げから長年を過ごしたハースF1でのシートを喪失。今季のF1シートを確保できない状態で、F1でのラストシーズン終盤に挑んだ。
しかし第15戦バーレーンGPで、大クラッシュを経験。火に包まれた彼は火傷を負い、残る2戦に出場することができないままシーズンを終えることになった。
グロージャンは昨シーズン最終戦アブダビGPの週末、自分の子供たちがデザインしたヘルメットを使う予定だった。しかしそれは、欠場によって実現せず。それを着用してレースに挑むことができなかった点が残念でならないと悔やんだ。
当時のグロージャンはSNSへの投稿で「僕がこれまでに想像した中で最も美しいヘルメットだ。これは(子供の)サッシャ、サイモンそしてカミーユがアブダビでの僕のF1ラストレースに向けて作ってくれたモノだ。使わずに家に飾っておくにはあまりにも美しすぎるから、将来これを使ってみようと思ってる」とコメントしていた。
そして2021年2月初旬、グロージャンは新たな戦いの場としてインディカー・シリーズを選択し、デイル・コイン・レーシングと契約を結び、ロード及びストリートコースでのレースに限って参戦することを発表した。
2月下旬にはグロージャン初のインディカーテストが実施される予定で、昨年11月のクラッシュ以来、彼は初めてレーシングカーのコクピットに戻ることになる。
グロージャンはそのテストにおいて、子どもたちがデザインしてくれたヘルメットを使用するつもりだと話した。
「ああ、僕はその初回テストであのヘルメットで走るつもりだし、ひょっとするとシーズン開幕戦でも使うかもしれない」と、グロージャンは語った。
「ハースのロゴを隠してデイル・コインのロゴを載せ、そしてスポンサーロゴのアップデートをしているところだ。そして僕は、このヘルメットでレースをするつもりだ。これは僕にとって多くの意味があるんだ」
いよいよ復帰が近づいているグロージャン。曰く、バーレーンで負った左手の火傷は現在完治に近い状態にあるという。また彼は他に事故によるマイナスの影響はないと語る。
「手に傷が残ったり、(精神面での)傷が残ったとしても、それは僕の脳にネガティブな傷があるわけじゃない。僕はとてもポジティブに考えているんだ」
「人生がどうやって進むのか、どれほど早く消え去ってしまうのか、それをより良く理解したようなものだ。生きていることは幸せだと思うよ」
「子供と時間を過ごせるのは幸せだし、レースに出るという自分のしたいことが決められて幸せだ。大きな出来事だったと思う」
「F1にいると、そこに何としてでも留まろうとする。でも僕も、今はF1は素晴らしいものだったと理解している。僕も自分のキャリアにおいて何かを変えようとは思わない」
「だけどF1の外の世界でもやることはたくさんある。そして僕は、そのための準備できている」
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