グロージャン、2021年のインディカー参戦が決定。デイル・コイン・レーシングと契約
2020年までF1に参戦していたロマン・グロージャンは、インディカーへの移籍を発表。デイル・コイン・レーシングに加入し、ロード及びストリートコースでのレースに参戦する。
Romain Grosjean
R8G eSports
2009年にF1デビューを果たしたロマン・グロージャン。彼は2020年限りでシートを失い、F1でのキャリアに区切りをつけた。そんなグロージャンは新たな戦いの場としてインディカーに参戦することを発表。デイル・コイン・レーシングへ加入し、ロード及びストリートコースでのレースへ出場することが分かった。
グロージャンはF1シート喪失が決定した後、インディカー参戦に前向きな姿勢を示して、チームとの交渉を行なっていることを明らかにしていた。
そして2月3日(水)、デイル・コイン・レーシングがグロージャンとの契約締結を発表。彼はF1からインディカーへと戦いの舞台を移すことになった。
グロージャンは今季、ロード・ストリートコースでのレース全13戦に出場。彼は以前、オーバルで走ることに不安があることを明かしていたが、恐怖心を脇において走ることが可能だとも語っていた。なお、2月22日には開幕戦の舞台でもあるバーバー・モータースポーツパークで、チームメイトのエド・ジョーンズとテストに参加する予定だ。
「アメリカのインディカー・シリーズでレースするこのチャンスにとてもワクワクしている」
グロージャンはそう語る。
「この先のシーズンには様々な選択肢があったけど、インディカーでレースすることを選んだのは、それが間違いなく僕の好きなものだったからだ……とはいえ、オーバルへ挑む準備はまだできていないんだけどね!」
「インディカーは僕がこれまでのキャリアで慣れ親しんできたものよりも、ずっと公平な競争の場だ。また勝利や表彰台に挑戦していくのはエキサイティングなことだよ」
グロージャンは昨年、F1バーレーンGPでマシンが炎上する大クラッシュを経験。九死に一生を得たものの、手に酷い火傷を負ってしまっていた。彼は完治こそまだだと認めたが、レースへ戻る準備はできていると語った。
「左手はまだ治療中だ。でもレースマシンに戻る準備が、そして僕のキャリアの次の章を始める準備ができているところだよ」
デイル・コイン・レーシングのオーナーであるデイル・コインは、グロージャンとの話し合いはバーレーン戦の以前から行なってきたと話しており、彼の勤勉さや、これまでの経験がチームを前進させる力になるだろうと考えている。
「ロマンがどれほど勤勉なドライバーなのかは良く聞いているよ」と、コインはmotorsport.comに語った。
「彼はレースエンジニアとの絆を深め、問題の解決策を探すために本当に努力している。それこそ我々が常にドライバーへ求める姿勢なんだ。そしてそれは全く慣れないシリーズの全てを学ぼうとしているときには、特に重要なモノだ」
「ロマンは(昨年まで在籍していた)アレックス(パロウ)のように非常に素早くスピードを得ていくと思っている。彼はマシンでできること、できないことを目にしてきていて、本当にチームを前進させる助けとなるだろう」
「彼のGP2(現FIA F2)を見れば、ワンメイクマシン(のレース)で何ができるのかが分かる。彼は(2011年に)GP2で優勝し、GP2アジアではタイトルを獲得しているんだ」
また共同オーナーのリック・ウェアはグロージャンとの契約に際し、次のようにコメントしている。
「デイル・コイン・レーシングと共にNTTインディカー・シリーズの最初のフルシーズンを迎え、ロマン・グロージャンのような才能あるドライバーがストリート・ロードコースを走る……これは我々にとって非常にエキサイティングなことだ」
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