ハンター-レイ「エアロスクリーンに命を救われた」戦慄のクラッシュを回顧
アンドレッティ・オートスポートのライアン・ハンター-レイは、バーバー・モータースポーツパークで行なわれたインディカー開幕戦でのクラッシュを振り返り、エアロスクリーンにより命を救われたと語った。


インディカー・シリーズの2021年開幕戦アラバマ・グランプリのスタート直後、ジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)がマシンのコントロールを失ったことをきっかけに、多重クラッシュが発生した。
この際、ニューガーデンのマシンの右フロントホイールが、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)のマシンに激突。当時マシンのスピードは、180km/hを超えていた。
ハンター-レイはこの事故を振り返り、エアロスクリーンに命を救われたと語った。
「忘れてしまいたいような週末だった」
ハンター-レイはそう語った。
「フリー走行と予選を通じて、ドライブトレーン(直線スピード)の問題に苦労した。その後レースでは、実際には始まる前に終わってしまったようなモノだ。1周目の多重事故でリタイアしてしまった。エアロスクリーンには感謝している。おそらく、僕の命を救ってくれただろう」
ハンター-レイのレースエンジニアであるレイ・ゴセリンは、土曜日に悩まされた問題について次のように語った。
「ウォームアップとレースに向けては、修正することができたと思う。第2戦(セント・ピーターズバーグ)でも、同じ問題が起きるとは思わない」
「残念ながら、これまでの数シーズンでも見られたような、開幕直後の問題は続いている。去年の11月にここバーバーで良いテストをしたが、全ては無駄になってしまった」
なおハンター-レイのチームメイトであるアレクサンダー・ロッシは、今回の開幕戦をフロントロウからスタートしており、ゴセリン曰くそこから引き出されるポジティブな点があると語った。
「チームは一歩前進したと思う。ここからさらに前進していかなきゃいけない」
そうゴセリンは語った。
「今週末に、その点に到達すべきだと思う。我々は28号車(ハンター-レイ)を、本来いるべき場所に戻すことに、100%集中している」
なお同じ週末に行なわれたF1エミリア・ロマーニャGPでも、バルテリ・ボッタス(メルセデス)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)のクラッシュが発生。ハンター-レイのエアロスクリーン同様、もしハロが装着されていなかったら、ボッタスのヘルメットをラッセルのマシンの左フロントタイヤが直撃していた可能性があった。
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