インディ500”3勝目”狙う佐藤琢磨、フリー走行1日目総合首位｜2022年インディ500フリープラクティス1日目

　インディ500のプラクティス1日目が行なわれ、デイル・コイン・レーシングwith RWRの佐藤琢磨が総合トップタイムを記録した。

　佐藤は午前中2時間のセッションではマシンのエアロバランスに不満を抱え、わずか4周しか走行しなかった。しかし午後には精力的に走行。この日走った64周のうち63周目に平均速度228.939MPH（368.441km/h）、39.3118秒を記録し、この日最速のラップタイムをマークした。

　佐藤はこの日の走行について、次のようにコメントしている。

「午前中インディ500用のニューマシンをシェイクダウンしたのですが、フィーリングがおかしく感じたのですぐにピットに戻りました。その原因を究明するのに午前のプラクティスの時間を費やしてしまったので、本格的な走行は午後からとなりました」

「やや出遅れた感はありましたが、まずは単独走行でデータ取りから始め、マシンのフィーリングを確かめながらペースを上げて、最後に他のマシンとグループランをしました。タイムを出した時は前のクルマのトゥを狙って行ったし、ニュータイヤだったのでうまくタイムを出すことが出来ました」

「最初はどうなることかと思いましたが、チームとしても良い1日だったと思います。まだグループランで気になるところもありますし、今日のデータを見直して、また明日からのプラクティスに臨みたいと思います」

　午前中最速だったスコット・ディクソン（チップ・ガナッシ）は総合2番手。チップ・ガナッシ勢は押し並べて好調であり、5台全てが9番手までに入っている。中でもNASCARのレジェンドドライバーであり、インディカールーキーのジミー・ジョンソンが3番手。その他マーカス・エリクソン4番手、アレックス・パロウ6番手、トニー・カナーンが9番手と、いずれも好調なスタートを切った。

　なお佐藤のチームメイトであるデビッド・マルカスも総合7番手につけており、この2チームが好調と言えそうだ。

　シボレー勢トップだったのは、エド・カーペンター・レーシングのリナス・ヴィーケイで総合5番手。ヴィーケイはトゥを使わない速度では最速だった。チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンも総合8番手となっている。