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佐藤琢磨、インディカーを目指す”日本人”ドライバーの登場を期待「若手にとってチャンスはゼロじゃない。食らいついてきてほしい」

佐藤琢磨は、ホンダのドライバー育成方針としてはF1が最優先であるものの、インディ500を目指すドライバーも出てきてほしいと語った。

Takuma Sato, Rahal Letterman Lanigan Racing

Takuma Sato, Rahal Letterman Lanigan Racing

写真:: Penske Entertainment

 今年、16回目のインディ500に挑む佐藤琢磨。もちろん狙うは同レース3回目の制覇だが、若手ドライバーたちにも「自分のやっていることを見てほしい」と語った。

 佐藤は現役でインディ500に挑み続ける傍ら、ホンダ・レーシングスクール鈴鹿のプリンシパル(校長)として、そしてホンダ・レーシング(HRC)のエクゼクティブ・アドバイザーとして、若手ドライバーの育成を司る立場にいる。

 そういう意味では、世界三大レースのひとつに数えられるインディ500を2回制し、そして3勝目に向かって挑む姿勢を後進が間近で目にするのは、今後の成長において大いに役立つことだろう。そして、ホンダとしては”F1を目指す”というのがドライバー育成の中心ではあるものの、インディカー参戦を目指すドライバーがいてもおかしくはなく、そのためにも現場で戦う姿を見せることは有益であろう。

 今年インディ500を現地で視察する予定の若手ドライバーはいないのか? そう尋ねると「公式に、大手を振ってそういうことをやろうという感じではありませんが、過去には見に来てくれたドライバーもいましたよ」と語り、さらに次のように続けた。

「インディ500は、国内のレースと日程が被ることが多かったので、現場に来られたドライバーは少ないです。でも、インディ500以外で言えば、これまでに何人ものドライバーが視察に来ていますし、可能な限りチームにも協力してもらって、見せてきました。最近では塚越(広大)も来ましたし、少し前にはなりますが、大津(弘樹)も来ました」

「カク(太田格之進)はまさに今、HRCのセミワークスチームであるメイヤー・シャンク・レーシングの93号車を駆ってIMSAに参戦していますから、インディカーについてはとても意識していますね」

 佐藤は太田について、さらに次のように語った。

「メイヤー・シャンクはインディカーにも参戦しているチームですし、彼のパフォーマンスはエンジニアたちも直接見ることになるので、もしかしたらホンダ経由ではなく、純粋にドライバーとして声がかかる可能性だってあるかもしれません」

 佐藤は、インディカーを目指す日本人ドライバーが現れるのを期待しているとしつつも、自分がホンダ/HRCのサポートだけでインディ500に参戦しているわけではないというところも見てほしいと語った。

「グローバルブランドとして、ホンダが参戦しているフォーミュラカーのレースですから、個人的にはもっと日本人ドライバーが挑戦できるような環境があってほしいという願いはあります。ただそれと同時に、HRCの立場としては、そう簡単ではないことも十分承知しているので、なんとも歯痒いですね」

「ホンダとしては、F1で勝てる若手選手を育成するというところは重要です。ただそれ以外のところでも、できる限りのサポート体制は作っていきたいと思っています」

 そう佐藤は言う。

「自分自身もホンダの契約ドライバーではありますが、HRCのプログラムとしてインディカーに参戦しているわけではありません。もちろん、ホンダの支援はきわめて重要です。しかし、自分も選手としてはHRCと交渉する立場です。育成でもワークス体制でもない、それでも挑戦し続けていけるという実績を見せることで、若手にとってもチャンスはゼロではないというように考えてもらいたいです。だからこそ食らいついてきてほしい」

 今年のインディ500は、日本国内のビッグレースと日程が重複していないため、実際にインディアナポリス・モータースピードウェイに足を運び、佐藤の一挙手一投足を間近で目にすることを検討しているドライバーもいるようだ。

「今年に関して言えば、スケジュール的にはインディ500に来ることはできると思います。実際、既に連絡をくれているドライバーもいます」

「もし、実際に現地にくるドライバーがいれば、その時には自分がやっていることを間近で見てもらいたいですし、そこで刺激を受け取ってもらいたいです」

 2025年のインディ500は、5月25日に決勝レースが行なわれる。

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