2日間の闘い完結、幕切れは再び雨……ニューガーデン完勝。佐藤8位

インディカー第4戦GPオブ・アラバマの”やり直し”レースが行われ、ニューガーデンが優勝。佐藤琢磨は8位に終わった。

 インディカー・シリーズ第4戦グランプリ・オブ・アラバマの決勝レース”第2ヒート”が行われ、ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが優勝を果たした。

 現地時間の4月22日(日)にスタートしたグランプリ・オブ・アラバマ。しかし悪天候に見舞われたため、22周を終了したところで赤旗中断。レース再開は翌23日(月)に順延されることとなった。

 その月曜日は、降水確率は50%程度とされていたものの、前日から一転晴れ。一部青空も見える状態でのリスタートとなった。路面はドライである。

 隊列の先頭にはニューガーデンが並び、2番手にはセバスチャン・ブルデー(デイル・コイン)がつけている。佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン)は前日22周の間に10ポジションアップ、8番手からのレース再開となった。

 なお前日がウエットコンディションでのレースとなったため、この日のタイヤ選択は自由。ラップタイムを期待できるレッドタイヤを選ぶドライバーと、長持ちするブラックタイヤを選ぶドライバーとに分かれた。残りの周回数は68周(合計90周)だが、前日のレースとの合算で2時間を経過した段階でチェッカーが振られることになる。

 3周のコーションラップを経て、レース再開へ。しかしこのコーションラップ中にカーリンのマックス・チルトンがコース上にストップしてしまう。また、前日のレースで左フロントのサスペンションを壊してしまったウィル・パワー(ペンスキー)は、ガレージでマシン修復にあたることとなった。

 チルトンのストップにより、コーションラップが2周延びたものの、28周目からレース再開。ニューガーデンが先頭を逃げ、以下ブルデー、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ)が続いていく状況だ。

 先頭のニューガーデンのペースは圧倒的で、ブルデーとの差をあっという間に開いていく。34周目を終えた段階でその差は5秒と、完全な独走状態。異次元の速さを見せる。その後もニューガーデンは快調に飛ばし、後続との差を広げていく。

 43周目、周回遅れのギャビー・チャベス(ハーディング)を抜きあぐねていた佐藤琢磨は、スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)にオーバーテイクを許し、さらにシモン・パジェノー(ペンスキー)の攻撃にもさらされることとなってしまった。佐藤はレッドタイヤを装着してスタートしたのに対し、ディクソンとパジェノーはブラックタイヤ……デグラデーション(タイヤの性能劣化)の差が出始めているようだ。

 46周目、佐藤はようやくチャベスを交わし、その直後にザック・ビーチ(アンドレッティ)を抜いて8番手に浮上する。

 この頃から、コース上には若干の降雨。サーキットの近隣では本降りとなっているようで、天候が心配される状況になってきた。

 49周を終えたところで、先頭のニューガーデンがピットイン。ブラックタイヤに交換した。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ)らもこのタイミングでピットに入っている。パジェノーも50周を終えたところでピットに入った。ロバート・ウィッケンス(シュミット・ピーターソン)も51周目にピットインを行った。2番手のハンター-レイと3番手ヒンチクリフは52周目である。佐藤琢磨も53周を終えた時点でピットインを実施し、14番手までポジションを落とした。

 55周を終えたところで、先頭を走っていたブルデーがタイヤ交換。これでニューガーデンが先頭に返り咲く。ディクソンは56周目にピットストップを行うが、ピットレーンリミッターにトラブル。自力での速度コントロールをすることを強いられた。

 各車がピットストップを終えた段階で、先頭のニューガーデンは2番手のブルデーに対し25秒のリードである。

 63周目頃から、コースには確実に雨が落ち始める。ただ、なかなかペースに影響を及ぼすような雨にはならなかった。

 レース時間残り15分、先頭のニューガーデンが71周を走り終えたところでピットイン。天候悪化を見越してレインタイヤを装着する。これでニューガーデンはブルデーの先行を許す。パジェノーもこのタイミングでピットインし、レインタイヤを履いた。

 レインタイヤを履いたニューガーデンだが、ドライのブラックタイヤを履いているハンター-レイにオーバーテイクされてしまう。まだコンディションはドライ寄りのようで、ペースが上がらない。

 ただ、各車のペースは次第に落ち始める。先頭のブルデーは、1分11秒台で走っていたものの、一気に1分19秒台までペースが下落。レース終盤10分、その行方は混沌としてきた。2番手のハンター-レイも、74周を走りきったところでピットインし、レインタイヤを履いた。

 先頭のブルデーはドライタイヤのままフィニッシュを目指そうとしたが、予想以上に雨が激しくなったために断念。76周を終えたところでたまらずピットインし、レインタイヤを履いて5番手までポジションを落とした。

 結局、ニューガーデンが82周を走ったところで2時間が経過し、逃げ切りのトップチェッカー。2日間にわたって行われたグランプリ・オブ・アラバマを制した。10秒差の2位にはハンター-レイ、3番手にはヒンチクリフ、4番手にはルーキーのウィッケンスが入った。

 ラストラップ、ブルデーとディクソンの5位争いが白熱。サイド・バイ・サイドでのフィニッシュとなったのが、これはブルデーに軍配が上がった。ふたりの差は0.0871秒だった。佐藤琢磨は8位でのフィニッシュとなった。

→インディカーシリーズ第4戦グランプリ・オブ・アラバマ決勝結果

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この記事について
シリーズ IndyCar
イベント名 バーミンガム
サブイベント 月曜日 決勝レース
サーキット バーバー・モータースポーツ・パーク
ドライバー ジョセフ ニューガーデン , 佐藤 琢磨
チーム Team Penske , Rahal Letterman Lanigan Racing
記事タイプ レースレポート