レースレポート
IndyCar Grand Prix of Indianapolis

パロウが見事な今季初勝利。初ポールのルンガーはタイヤに苦しむ|インディカー第5戦インディGP

インディカー第5戦インディアナポリスGPでは、チップ・ガナッシ・レーシングのアレックス・パロウが今季初勝利をマークした。

Winner Alex Palou, Chip Ganassi Racing Honda, podium

 インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで開催されたインディカー第5戦。3番手からスタートしたアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)が今シーズン初勝利を挙げた。

『マンス・オブ・メイ』の愛称で呼ばれるインディカーで最もホットな1ヵ月。その最初のレースとなるインディアナポリスGPは、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースで行なわれるレースだ。

 ポールシッターは、クリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)。0.0027秒差の僅差でフェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレン)を抑え、インディカーにおけるデンマーク人初のポールポジションを獲得した。なお、この差はファストシックスの予選フォーマットにおける最も僅差の争いともなった。

 85周のレーススタートでは、パロウが好スタート。ルンガーと並んでターン1に入るも、ここはルンガーが抑えてみせた。しかしパロウは攻め手を緩めず、最終コーナーを前にオーバーテイク。首位でオープニングラップを終えた。

 パロウはグリップに優れるレッドタイヤでスタートしたアドバンテージを活かし、後続を引き離していったが、ルンガーも第2スティントでレッドタイヤを履き、24周目にパロウを抜き返して首位を奪還した。

 しかしタイヤがタレてきたルンガーに再びパロウが接近。42周目のターン1で再びルンガーを捉えることに成功した。

 その後、2台はそれぞれピットに向かい、ルンガーはレッドタイヤ、パロウはブラックタイヤを履いた。

 再びパロウをルンガーが追う展開となったが、ルンガーはタイヤのデグラデーション(性能劣化)に苦しみ、56周目にはパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレン)に抜かれてしまった。

 首位のパロウはラストスティントもブラックタイヤを選択。レッドタイヤを履く2番手オワードを寄せ付けず、16秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けた。

 オワードは開幕戦セントピーターズバーグ、第2戦テキサス以来となる今季3度目の2位フィニッシュ。3位にはアレクサンダー・ロッシ、5位にローゼンクヴィストが入っており、アロー・マクラーレンは3台がトップ5に入るという見事な結果だった。

 ルンガーは75周目にロッシに交わされたことで、表彰台を逃して4位という結果に。パロウとは、タイヤの使い方で差がついた格好だ。

 
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順位 ドライバー チーム 周回数 タイム 前車との差 Mph ポイント
1 Spain アレックス パロウ United States Chip Ganassi Racing 85 1:47'56.7003     115.234 53
2 Mexico パトリシオ オワード Arrow McLaren 85 1:48'13.5009 16.8006 16.8006 114.936 41
3 United States アレクサンダー ロッシ Arrow McLaren 85 1:48'14.8451 18.1448 1.3442 114.912 36

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