レースレポート
IndyCar Madison

ニューガーデン、ハーフスピンから復活。残り6周のスプリントを制す|インディカーセントルイス

インディカー第13戦セントルイスを、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが制した。

Josef Newgarden, Team Penske Chevrolet

 インディカー第13戦を、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが制した。

 インディカーはサマーブレイクを経て、今季残り4戦と終盤戦がスタートするが、かつてゲートウェイとして知られたオーバルコース、イリノイ州のワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイでレースが行なわれた。

 ポールポジションはチーム・ペンスキーのスコット・マクログリン。何台かエンジン交換によるペナルティを受けており、ランキング首位のアレックス・パロウと、同3番手のスコット・ディクソン(ともにチップ・ガナッシ)は後方からのレースとなった。

 1.25マイルを260周するレースがスタートすると、まずマクログリンがレースを引っ張るが、8周目にキャサリン・レッグ(デイル・コイン・レーシング)とエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)が接触。17周目にコナー・デイリー(フンコス・ホリンガー・レーシング)とカイル・カークウッド(アンドレッティ・グローバル)が接触するなど、コーションが相次いで出された。

 レースが再開されて以降は、ポジションを上げてきたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)とデイビッド・マルーカス(メイヤー・シャンク・レーシング)が首位争いを展開。そこにマクログリンやニューガーデンが続いた。

 86周目にキッフィン・シンプソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がクラッシュし、3度目のコーションが出されると、リスタート時にマクログリンが2番手に立ってペンスキーがワンツー体制を構築した。

 各車燃料をセーブしながら周回を重ねていく。170周前後のルーティーンピット3回目のタイミングでは、マクログリンが首位を奪還。パワーはニューガーデンに交わされ、ペンスキーがトップ3独占となった。

 レース展開が大きく動いたのは196周目。ニューガーデンがバックマーカーを交わす際に挙動を乱し、ハーフスピン。これで4度目のコーションが出された。ただニューガーデンは幸いクラッシュや接触することなくコントロールを取り戻し、4番手に後退するだけで済んだ。

 このコーション中、200周目にはマクログリン、ニューガーデンがピットイン。一方、パワーやマルーカスは残りの距離を走りきれないと見たかステイアウトを選択。上位陣の中でも戦略が分かれた形だ。

 結果的に、パワーとマルーカスは残り43周のところでアンダーグリーンのピットイン。これでポジションを落とすことになった。

 その後、この2台は残り21周のところで接触を演じてしまった。横並びでコーナーを曲がった2台だが、接触によってマルーカスはスピン。終始上位を争っていたものの悔しいリタイアとなった。

 

 これで5度目のコーションが出て、リスタートは残り8周のところ。首位を走っていたニューガーデンは加速するタイミングを図っていたが、後方で玉突き事故が発生。パワーにアレクサンダー・ロッシ(アロー・マクラーレン)が追突し、ジャック・ハーベイ(デイル・コイン・レーシング)も巻き込まれたため、レースは赤旗中断となってしまった。

 15分ほどの中断の後、レースは残り6周のスプリントで決することに。先頭のニューガーデンはディフェンシブなライン取りで首位を守ると、そのままトップチェッカーを受けた。

 2位はマクログリン、3位は残り6周で複数のオーバーテイクを決めたリヌス・ルンドクヴィスト(チップ・ガナッシ)がつけた。

 ポイントリーダーのパロウは、5位まで追い上げてランキング首位をキープしている。

   
1
 - 
4
   
   
1
 - 
2
   
順位 ドライバー # 周回数 タイム 前車との差 Mph ピット ポイント リタイア原因
1 United States ジョセフ ニューガーデン Team Penske 2 260

2:22'28.2772

  136.870 4 51  
2 New Zealand スコット マクログリン Team Penske 3 260

+1.7260

2:22'30.0032

1.7260 136.842 5 42  
3 Sweden Linus Lundqvist Chip Ganassi Racing 8 260

+3.7875

2:22'32.0647

2.0615 136.809 5 36  
 

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