インディカー、ハイブリッドPUを2023年から導入。ホンダ&シボレーと長期契約
インディカー・シリーズは、新型コロナウイルスの感染拡大など、不安定な経済状況を考慮し、ハイブリッド・パワーユニットの導入を2023年に延期することを明らかにした。
Indycar engine agreement meeting
Michael L. Levitt / Motorsport Images
インディカー・シリーズは、2022年から導入される予定だったハイブリッド・パワーユニットを、1年後ろ倒しして2023年から使うことを決めた。
このハイブリッドPUは、インディカー・シリーズがホンダやシボレーと共に締結した複数年契約の一部であり、メーカー間の競争が今後も続いていくことを確実にし、さらに新メーカーが参入する機会ももたらすことになる。
新たに設計されるパワートレインのシステムにより、コース上でエンジンが止まってしまった際には、ドライバー自身の操作で再始動できるようになる。これによりイエローコーションが出される機会を減らし、レースをより面白いモノにすることを実現するはずだ。
「ふたつの素晴らしいパートナーと、複数年計画を結んだことを発表できることは、驚くべきことだ」
インディカーのジェイ・フライ社長はそう語った。
「マシンが革新され、新たな2.4リッターエンジン+ハイブリッド・テクノロジーの導入に伴い、インディカーにとってはエキサイティングな時期となっている」
「速く、大音量で、本物……そういう革新の歴史がある。それこそが我々のレースのルーツであり、このスポーツの遺産であり続けている。今回の発表は、安定した明るい未来を祝う一方で、そういうことを念頭に置いている」
ホンダ・パフォーマンス・デベロップメントのテッド・クラウス社長は、次のように語った。
「ホンダは、インディカーによるこの未来への一歩を歓迎する。これは、電化した高性能な製品を開発・及び製造するというホンダのこれまでの努力を反映した行動であり、これは業界の課題に対応し、お客様に喜んでいただくことができるだろう」
またシボレーの親会社であるゼネラル・モータースのマーク・ロイス社長は、次のように語った。
「シボレーは、2012年にインディカー・シリーズに2.2リッター・ツインターボ直噴V6エンジンを登場させて以来、大きな成功を収めている」
「インディカーで前に進むことができ、嬉しく思っている、このシリーズは、我々のエンジン技術の完璧なショーケースになる、アメリカで唯一のホープンホイール・レースシリーズであり、ハイテクで、成長しているからだ。そしてロジャー・ペンスキーと彼のチームは、間違いなく次のレベルに進めようとしている」
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