インディカー、2022年にハイブリッドシステム搭載。第3のメーカーを誘致へ
インディカーは次世代エンジン導入を1年遅らせ、ハイブリッドシステムを組み込むことで、第3のメーカーを呼び込もうとしている。
写真:: Michael L. Levitt / Motorsport Images
インディカーは、2022年から共通のハイブリッドシステムを導入することを発表。これに併せて、ホンダやシボレーに続く、第3のエンジンメーカーをシリーズに呼び込もうとしているようだ。
ハイブリッドシステムは、シボレーおよびホンダのエンジンと統合され、”合計900馬力以上”のパワーを生み出すという。マシンのブレーキシステムからエネルギーを回生するモーターとインバーター、バッテリーからハイブリッドシステムが構成される。
また、マシンにハイブリッドシステムが搭載されることで、エンジンが止まってしまった際にも、セーフティチームの支援なしにエンジンを再始動することが出来るようになる。これにより、コーションが出ている時間が短くなり、ファンのレース体験をより良いものとすることにも繋がる。
詳細はまだ確定していないものの、ロードコースやストリートコースで使われるプッシュ・トゥ・パスも、ハイブリッドシステムによって効果が増強されるようだ。現在はターボの過給圧が1.5barから1.65barに上昇することで、1レースあたり合計200秒間、約60hpのパワーアップが得られるようになっている。
当初、次世代のエンジンについては、現行の2.2リッターV6ツインターボエンジンを2.4リッターに拡張しながらも、現在の構成を維持するという計画が2018年5月に発表されていた。
しかしながら今年の4月、インディカーの代表を務めるジェイ・フライは新しいエンジン導入を1年遅らせ、第3のエンジンメーカーを惹きつけるための時間にすると認めた。
今回の発表により、インディカーには新しいエンジンとダラーラの次世代シャシーが同じ年に導入されることになった。エンジンのサイズはまだ未発表だが、このエンジンとシャシーは2022年から2027年まで使われる予定だ。
フライは「マシンの進化と、新しいエンジンに組み込まれるハイブリッド・パワートレインのような技術革新により、インディカーにとってエキサイティングな時代となるだろう」と語った。
「速く、音が大きく、本格的であるという我々のルーツに忠実であり続けると同時に、シリーズとエンジンメーカーにとって重要な要素であるハイブリッド技術を追加し、将来に向けて動いていく」
ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)の代表であるテッド・クラウスは、次のように述べた。
「ホンダは、我々のスポーツと世界を担う人材と技術を育てるためにレースに注力している。インディカーは成功と失敗が明確な環境の中で、人材と技術の両方を証明するための完璧なプラットフォームを提供してくれる」
シボレーのパフォーマンスおよびモータースポーツ担当副社長であるジム・キャンベルは「シボレーは、新しいエンジン規則の導入を2022年まで遅らせることを支持している」と話した。
「それは、新しい技術をシャシーと同時に導入するためだ。シボレーとインディカー間のパートナーシップは、我が社がエンジンに組み込んだ技術を紹介し、レーストラックで学んだパフォーマンスや信頼性、効率性を市販車に反映するための強力なプラットフォームだ」
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