ニューガーデン4勝目で選手権首位エリクソンに迫る。佐藤琢磨21位|インディカー第11戦アイオワ・レース1
インディカー・シリーズ第11戦のアイオワ・レース1では、チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンが今季4勝目を飾った。
写真:: Jake Galstad / Motorsport Images
2022年インディカー・シリーズの第11戦がアイオワ・スピードウェイで行なわれた。2日連続開催の1レース目を制したのは、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)だった。
今回は5月のインディ500以来となるオーバルでのレース。周回数は250周で行なわれた。ポールシッターはウィル・パワー(チーム・ペンスキー)で、スタートを決めたパワーはニューガーデンとパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)を従えてレース序盤をリードした。
しかし、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のスピンによるこの日最初のコーションの後、23周目にリスタートが切られると、パワーのインを突いたニューガーデンが首位浮上。レースを引っ張る存在となっていった。
レース中盤は、ニューガーデン、オワード、パワーというトップ3に、現在ポイントリーダーのマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が続く展開に。エリクソンはその後、99周目にトラフィックに引っかかったパワーを攻略すると、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレンSP)のクラッシュによるコーションが終了した125周目にはオワードもパス。2番手に浮上してレースを折り返した。
デブリ回収で3度目のコーションが出されると、134周目にリスタート。その翌周にはエリクソンがニューガーデンをインから攻め立てると、ニューガーデンの右リヤとエリクソンの左リヤが軽く接触。2台は事なきを得たが、エリクソンが失速した隙を突いてパワーが2番手に返り咲いた。
エリクソンはその後オワードにも交わされ、スコット・マクログリン(チーム・ペンスキー)とバトル中にバックマーカーのダーティエアに巻き込まれて失速。ポジションを大きく下げることになった。
164周目にエド・カーペンター(エド・カーペンター・レーシング)がクラッシュして4度目のコーションが出されると、上位陣は軒並みピットへ雪崩れ込んだ。ニューガーデン、パワー、オワード、マクログリン、アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)のオーダーで175周目にリスタートが切られたが、マクログリンは右リヤのホイールナットの緩みで失速し戦線離脱。それを尻目にパロウがオワードを抜いて3番手に浮上した。
レースは一時、ペンスキーの2台をパロウが僅差で追いかけるような展開となっていたが、残り50周を切るとオワードが息を吹き返し、パロウとパワーを抜いて2番手に浮上した。しかしその後はトラフィックに苦しみ、ニューガーデンを捉えるには至らなかった。
ニューガーデンはそのままトップでチェッカーを受け、今季4勝目。オワードが2位、パワーが3位で続いた。4位はリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)、5位はスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)で、パロウは終盤にグリップを失い失速したことで6位に終わった。
これで今季のタイトル争いもますます混戦模様に。今回8位に終わったエリクソンは375ポイントで選手権リーダーの座を守ったものの、ニューガーデンが360ポイント、パワーが353ポイント、パロウが343ポイント、ディクソンが337ポイントで続いている。
デイル・コイン・レーシング with RWRの佐藤琢磨は9番グリッドからスタートしたものの、スタートで順位を落としてからはペースに苦しみ、さらにはレース終盤にはフロントウイング修復のため緊急ピットインを強いられるなど苦しいレースとなり、21位でフィニッシュした。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | 差 | Mph | ピット | リタイア原因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ジョセフ ニューガーデン | Team Penske | 250 | 134.674 | 3 | ||
2 | パトリシオ オワード | Schmidt Peterson Motorsports | 250 | 6.1784 | 134.535 | 3 | |
3 | ウィル パワー | Team Penske | 250 | 20.2822 | 134.218 | 3 | |
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