連勝見えたニューガーデンまさかのクラッシュ。オワード2勝目、佐藤琢磨10位|インディカー第12戦アイオワ・レース2
インディカー・シリーズ第12戦のアイオワ・レース2では、アロー・マクラーレンSPのパトリシオ・オワードが勝利を飾った。
写真:: Phillip Abbott / Motorsport Images
2022年インディカー・シリーズの第12戦がアイオワ・スピードウェイで行なわれた。同地での第11戦の翌日に行なわれたレースを制したのはパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)だった。
第11戦では、スタートでポールシッターのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)から首位の座を奪ったジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が終始主導権を握り、今季4勝目を飾った。第12戦もポールポジションはパワーだったが、2戦連続となったニューガーデンとのフロントロウ対決を制してレースをリードしていった。その2台に加え、7番グリッドからジャンプアップしたオワードと、4番グリッドスタートの佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング with RWR)がトップ4を形成した。
300周で争われる今回のレースは、5分の1である60周を過ぎたあたりから上位陣にも動きが。64周終了時にオワードが1回目のピットストップを行なうと、翌周にはパワーとニューガーデンが同時ピットイン。ピットアウト時には2台がニアミスするも、パワーがポジションを守ったままコースに合流した。これにより一時レースリーダーとなった佐藤は68周目にピットインしたが、ペースを上げられていなかったこともあってか、中団の17番手まで順位を下げてしまった。
パワーとニューガーデンはその後も激しい首位争いを繰り広げていたが、2台の前にバックマーカーのロマン・グロージャン(アンドレッティ・オートスポート)が現れた際、パワーがグロージャンからのダーティエアに巻き込まれてしまい失速。84周目に首位が入れ替わった。
レースが3分の1を過ぎた120周目、カイル・カークウッド(A.J.フォイト・エンタープライズ)のクラッシュでこの日最初のコーションが出された。各車がここで2度目のピットストップを終えた後、レースは133周目に再開され、上位陣のオーダーはニューガーデン、パワー、オワード、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、スコット・マクログリン(チーム・ペンスキー)、ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)という順となった。
194周目にはオワードが3度目のピットイン。ニューガーデンとパワーも1周後に入ったが、パワーはここでオワードに2番手の座を奪われる形となった。
そして235周目、アイオワでの2連勝が近付いていたニューガーデンがまさかのクラッシュ。右リヤに不具合があり、突如コントロールを乱してウォールに激突した。80Gを超える衝撃を受けたニューガーデンは医療センターで診察を受け、大きな怪我がないことが確認されたが、その後気を失い倒れたため、地元の病院で一晩検査入院することになってしまった。
このコーションのタイミングで各車が一斉にピットインしたが、レース終盤に燃料をセーブすることで逆転を狙っていた佐藤にとっては、作戦失敗となってしまった。
レースは250周目に再開。オワード、パワーの後ろでは、マクログリンがスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)を抜いて3番手に、ジョンソンがエリクソンを抜いて5番手に浮上した。
最終的にオワードはパワーに4.25秒の差をつけてトップチェッカー。今季2勝目を挙げた。2位はパワー、3位はマクログリンだった。
グリッド2列目からスタートした佐藤は、作戦が噛み合わなかった部分はありながらも10位と、久々のトップ10フィニッシュを遂げた。
ポイントランキングは、依然エリクソンが403ポイントでトップ。パワーが395ポイントで2番手につけており、以下ニューガーデン、ディクソン、オワード、パロウが続いている。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | Mph | ピット | リタイア原因 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | パトリシオ オワード | Schmidt Peterson Motorsports | 300 | 1:54'23.2097 | 140.681 | 4 | ||
2 | ウィル パワー | Team Penske | 300 | 1:54'27.4573 | 4.2476 | 140.594 | 4 | |
3 | スコット マクログリン | Team Penske | 300 | 1:54'32.6561 | 9.4464 | 140.487 | 4 |
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