インディカー最終戦:アレックス・パロウ、参戦2年目で初のチャンピオンに! 優勝はハータ
2021年インディカー・シリーズ最終戦がロングビーチで行なわれ、コルトン・ハータが優勝。年間チャンピオンにはアレックス・パロウが輝いた。
写真:: Barry Cantrell / Motorsport Images
2021年インディカー・シリーズ最終戦アキュラ・グランプリがロングビーチ市街地(85周)で行なわれ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)が2連勝でシーズンを締めくくった。またアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)が4位に入り、初のタイトルを獲得した。
最終戦を迎えた段階で、タイトル争いはパロウ、パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の3名に絞られた。予選でポールポジションを獲得したのは、わずかながら逆転タイトルの可能性を残すニューガーデンで、オワードが8番グリッド、パロウが10番グリッドからのスタートとなった。
スタートではニューガーデンがスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)、エリオ・カストロネベス(メイヤー・シャンク・レーシング)を従えてホールショットを奪ったが、そんな中最終ヘアピンでアクシデントが発生。ジェームス・ヒンチクリフ(アンドレッティ・スタインブレナー・オートスポート)のインに飛び込もうとしたエド・ジョーンズ(デイル・コイン・レーシング)が、あろうことかオワードに追突し、スピンさせてしまったのだ。タイトル獲得が絶望的となったオワードはその後、17周目にハーフシャフトの故障により力なくマシンを止めた。
オワードのマシン回収のためのコーションが出される直前、首位のニューガーデンやディクソン、パロウらがピットイン。リスタート後の26周目にマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)がクラッシュして再度コーションが出されると、さらに多くのマシンがピットに向かった。しかしカストロネベスはステイアウトを選択して首位に浮上すると、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ニューガーデン、ディクソン、ハータを従えて31周目のリスタートを迎えた。
カストロネベスとレイホールは34周目、カラム・アイロット(フンコス・ホリンジャー・レーシング)がスピンした直後にピットインしたが、コーションは出されず。結果的にアンダーグリーンでのピット作業となった2台は順位を落とした。
これに乗じてトップに立ったのはハータだった。ハータは31周目のリスタート直後からディクソンとニューガーデンを立て続けにパスすると、その後は後続とのリードを広げにかかった。
ハータは54周目に最後のピットストップを済ませ、ニューガーデン以下に10秒以上のリードを築いていた。しかしコナー・デイリー(カーリン)とオリバー・アスキュー(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)のアクシデントによってコーションが出されたため、そのリードは帳消しとなった。
ブラックタイヤを履くハータは、より温まりの早いレッドタイヤを履くニューガーデンとディクソンを従える形で66周目のリスタートを迎えたが、絶妙なリスタートで首位の座を守った。レース終盤はニューガーデンからのプレッシャーに晒されたハータだったが、見事追撃を交わしトップチェッカー。ラグナセカに続く2連勝を飾った。2位にはニューガーデン、3位にディクソンが続いた。
パロウは4位でフィニッシュ。2019年は日本のスーパーフォーミュラで活躍したパロウが、インディカー参戦2年目にして初のタイトルを手にした。
16番グリッドからスタートした佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)は9位でフィニッシュ。2016年以来の未勝利シーズンに終わったが、最終的にランキング11位でシーズンを締めくくった。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | コルトン ハータ | アンドレッティ | 85 | 1:49'10.376 | 91.935 | 53 | ||
2 | ジョセフ ニューガーデン | Team Penske | 85 | 1:49'10.964 | 0.588 | 0.588 | 91.927 | 42 |
3 | スコット ディクソン | Chip Ganassi Racing | 85 | 1:49'11.451 | 1.075 | 0.486 | 91.920 | 36 |
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