アロンソ、3度目のインディ500挑戦は「マクラーレンとファンに”恩返し”したい」
フェルナンド・アロンソは、アロー・マクラーレンSPと共にインディ500を戦うという決断をしたのには、マクラーレンとの絆が一因だったと語った。
写真:: Steven Tee / Motorsport Images
アロー・マクラーレンSPから、インディ500に3度目の挑戦をすることを決めたフェルナンド・アロンソ。その決定は、「過去5年で自分に多くのモノを与えてくれた」マクラーレンブランドとの絆が一因だったと話した。
アロンソはマクラーレンのアンバサダー契約が2019年限りで終了したこともあり、アンドレッティ・オートスポートと契約し、インディ500に参戦することを目指していた。しかし同時に、シュミット・ピーターソン・モータースポーツと提携し、2020年からインディカーに復帰するマクラーレンも常に主要な選択肢のひとつだと主張してきた。
「マクラーレンとのアンバサダー契約が切れる事は分かっていたので、2020年にマクラーレンのためにレースをする義務はなかった。でも、将来のプロジェクトについては常に連絡を取り合っているんだ」
そうアロンソは話した。
「他の選択肢を考えたことは事実だ。2017年のように、アンドレッティとレースをするのは、お気に入りの選択肢のひとつだったんだ……」
「11月のF1アブダビGPで、インディ500の選択肢が多少明確になったと思う。僕はもう一回挑戦したかったし、シュミット・ピーターソンとの新しいプロジェクトに取り組んでいたマクラーレンか、アンドレッティを選ぶことになると思っていた。それが昨年末の時点で考えていたことだ」
「それから僕はダカール・ラリーを戦った。そのための準備が必要だったんだ。僕は1月末まで会話を深め、インディ500の契約が確定するのを待った」
「それから2週間後、僕はマクラーレンと、その新しいチームとの合意に達した。間違いなく、昨年よりも準備が整っている」
アロンソが最初にインディ500に挑戦したのは2017年。この時はアンドレッティ・オートスポートのフルバックアップを受け、エンジントラブルでリタイアするまで光る走りを見せた。
しかし2019年のインディ500は、カーリンの技術サポートがあったとはいえ、ほぼ新チームといっていい状態だったマクラーレンからの参戦。トラブルが多発したこともあり、まさかの予選落ちに終わった。
アロンソは、当時は1台体制だったことが大きく影響したと振り返り、3台体制で臨む今年は状況が全く異なると話した。
「昨年、僕たちは1台体制のチームだったことが大きなペナルティになっていたと思う。いくつか問題があって、最初の数回のテストで本当の力を発揮できなかった。そして明らかに、情報が足りなかった」
「今年は3台体制だから、例え自分が良くない1日を過ごしたとしても、他の2台から多くのことを学べる。僕はそれが良いアドバンテージになると思う」
「それに全く新しいチームというわけではない。(シュミット・ピーターソンは)長年インディカーでレースをしてきている。そのバックグラウンドと知識は非常に有益なはずだ」
アロンソは、マクラーレンに恩返しをするという気持ちでインディ500を戦うと述べた。
「最終的な決断は簡単ではなかった。多くの人々がアンドレッティの方が競争力が高いと考えるかもしれないし、そうじゃないと考える人もいるだろう。レース前にそれを知るのは難しい」
「しかし、僕はこのプロジェクトのことを信頼している。マクラーレンや僕たちのファンに忠誠心のような感覚を抱いているんだ。僕たちと同じく、ファンのみんなは昨年、大きな期待を持ってくれていたと思う」
「僕は義務ではなく、何かをお返ししなくちゃいけないという感覚を持っているんだ。今年はそれを目指す」
「今回のような決断をする必要がある時、僕がマクラーレンに対して持っている忠誠心は、過去2年間に渡ってトヨタに対して持っている感覚と同じなんだ。マクラーレンは……過去5年間とてもいろんなものを与えてくれたので、マクラーレンとそれを共有したいと思っている」
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