失意のマクラーレン、インディ500復帰の際は”何らかの戦略的提携”を検討
マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、インディ500に再び挑戦する際は”何らかの戦略的提携”が必要かどうかを検討すると述べた。
Fernando Alonso, McLaren Racing Chevrolet
Geoffrey M. Miller / Motorsport Images
2019年のインディ500に挑戦したマクラーレン・レーシングは、フェルナンド・アロンソが予選落ちを喫し、決勝レースに参加することができなかった。
2017年には『マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ』として、インディ500に挑戦したアロンソとマクラーレン。名門アンドレッティ・オートスポートが最高の体制を用意し、6台体制の中の1台として、アロンソが好走を見せた。
今回はカーリンの技術サポートを受けながらも、マクラーレン単独でインディ500にスポット参戦する形に。しかし様々なトラブル・ミスが重なり、チームはマシンをうまく仕上げていくことができず、アロンソはカーリンのマックス・チルトン、パトリシオ・オワードと共に予選落ちを喫した。
マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、今後のインディカー参戦計画を決定する前に、何が悪かったのかを見直すと話した。
「我々が戻って来る時は、マクラーレンとして参戦することになるだろう」
「しかしインディアナポリスは、1台体制のチームが挑戦するには素晴らしい場所ではない。何らかの戦略的提携が必要なのかどうか……チーム・ペンスキーはマシンを追加で出しているし、アンドレッティやカーペンターもそうだ」
「マクラーレンとして戻ってきたいので、”違うチーム”として参戦した2017年のようにはならないだろう。しかし何らかの戦略提携を結び、複数台体制の恩恵を得る必要があるだろうか?」
今回、マクラーレンが提携したのはインディカーフル参戦2年目のカーリン。3台体制でインディ500に臨んだが、予選を通過したのはチャーリー・キンボールの1台のみだった。
ただブラウンは、比較的経験の浅いカーリンと提携したことが、アロンソの予選落ちにつながった訳ではないと語った。
「他のチームと比較したくはない。マクラーレンが予選を通過できなかったのは、マクラーレンに問題があったからなのは明らかだ。カーリンはサービスプロバイダーだった」
「他のパートナーと組んでいれば、結果は違っていただろうか? 我々が犯したミスを考えれば、我々の代わりに他の誰かが導いてくれたとは思えない」
「2017年は全く異なるプログラムだった。我々のパートナーはアンドレッティであり、マシンは彼らのもので、関わっていたのは主に彼らの人材だった」
「今年、我々はほとんど独自の体制で参戦していた。カーリンの我々に対するリソースはかなり少なかった。彼らが我々のマシンを走らせていた訳ではない。予選を通過できなかったのは、マクラーレンのミスだ。前回と比較するのは難しい」
テストに対する準備不足やクラッシュ、タイヤセンサーやギヤ比の選択ミス、セットアップにおける単位の変換ミスに加え、スペアカーのカラーリングに時間をかけるなど数多のミスが重なり、失望の結果に終わったマクラーレンの挑戦。しかしブラウンは、マクラーレンの株主たちがインディ500に再び挑むことを承認するだろうと確信している。
「彼らはそうするだろう。私はそのことについてあまり話したくないが、彼らからは『我々はレーサーだ。次回はそれを成し遂げよう』と言われている。だが私は正式なリクエストはしていない。なぜなら、いつ戻るか、私の頭の中で考えがまとまっていないからだ」
「我々はそれ(今回の予選落ち)を整理し、『我々はミスから学び、回復し、準備ができているか』を適切な人々と話し合わなければならない。そしてその答えがイエスなら、我々はインディに戻ると確信している」
「マクラーレンがインディに残るべきだと考える理由は全て残っている。それにレースを戦っていれば、良い時期も悪い時期もある。間違いなく今回は、モーターレーシングにおける私の25年間のキャリアの中でも、最も良くない出来事だった」
「しかしへこたれずにミスから学び、戦いに戻って来なければならないと思う。我々はそうするつもりだ」
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