レース終盤の大逆転。ディクソン、イエローコーションを味方につけて今季2勝目|インディカー第14戦ナッシュビル
スコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)が、ナッシュビルで行なわれたインディカー・シリーズ第14戦で優勝。一時は最後尾付近まで後退したものの、イエローコーションを味方につけ、大逆転勝利を手にした。
写真:: Phillip Abbott / Motorsport Images
インディカー・シリーズ第14戦がナッシュビルのストリートコースで行なわれ、チップ・ガナッシのスコット・ディクソンが今季2勝目、通算53勝目を挙げた。
ディクソンは予選14番手と、後方からのスタート。しかも26周目にフロアに大ダメージを負ったために、ピットレーンがクローズされている状況でピットイン。これでマシンを修復することができたが、ペナルティを科されてしまい、後方に落ちた。
ディクソンはレース終盤に向けて15番手を走っていたが、51周にアンダーグリーンでピットイン。すると次の周には多重クラッシュによるフルコースコーションが発生。ピットレーンがオープンとなると、各車が最後のピット作業のためになだれ込んだ。
ディクソンは当然ステイアウトし、2番手に浮上。その後首位を走っていたジョセフ・ニューガーデン(ペンスキー)が66周目にピットストップを行なったことで、ディクソンがついに首位に立つことになった。
その後はクリスチャン・ルンガー(レイホール・レターマン・ラニガン)や、ポールポジションからスタートしたスコット・マクログリン(ペンスキー)らにプレッシャーをかけられた。しかしそこは百戦錬磨のディクソン。最終盤はマクラフランの猛追を抑えきり、今季2勝目、通算53勝目を挙げた。
2位にはマクログリン、3位はアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)だった。
デイル・コイン・レーシングwithRWRの佐藤琢磨は、20番グリッドからスタート。しかしデヴリン・デフランチェスコ(アンドレッティ)を抜こうとしたところで、両車が接触。揃ってレースを終えることになった。
佐藤はこの接触について憤慨しており、以下のようにコメントしている。
「ターン10でデフランチェスコのラインがアウトに膨らんだため、いつもであれば2ワイドで通過できる場所で接触し、ウォールに衝突しました。彼は『僕が彼に向けてステアリングを切り込んだ』と説明していますが、そんなことはしていません」
「彼に対しては、確実に僕が見えるようにしていましたし、実際、彼は僕を見ていました。彼は『誰かに追突された』とも説明していますが、オンボード映像を見たところ、実際はそうではありませんでした」
今回のレースの結果、11位でフィニッシュしたウィル・パワー(ペンスキー)がランキング首位を堅持。ディクソンが3番手に浮上し、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ)が3番手となった。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム | 差 | 前車との差 | Mph | ポイント |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | スコット ディクソン | Chip Ganassi Racing | 80 | 2:06'24.2439 | 94.585 | |||
2 | スコット マクログリン | Team Penske | 80 | 2:06'24.3506 | 0.1067 | 0.1067 | 94.888 | |
3 | アレックス パロウ | Chip Ganassi Racing | 80 | 2:06'24.8539 | 0.6100 | 0.5033 | 94.704 | |
フルリザルトを見る |
Be part of Motorsport community
Join the conversationShare Or Save This Story
Subscribe and access Motorsport.com with your ad-blocker.
フォーミュラ 1 から MotoGP まで、私たちはパドックから直接報告します。あなたと同じように私たちのスポーツが大好きだからです。 専門的なジャーナリズムを提供し続けるために、当社のウェブサイトでは広告を使用しています。 それでも、広告なしのウェブサイトをお楽しみいただき、引き続き広告ブロッカーをご利用いただける機会を提供したいと考えています。
Top Comments