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オワード、波乱を生き抜きランキング首位浮上「できることを最大限活かせた」2番手パロウとは10点差

パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)は、インディカー第13戦ゲートウェイの決勝レースで2位表彰台を獲得したことでランキング首位に浮上したが、レースを制したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を抜く術はなかったと語った。

Patricio O'Ward, Arrow McLaren SP Chevrolet

Patricio O'Ward, Arrow McLaren SP Chevrolet

Barry Cantrell / Motorsport Images

 アクシデントが相次いだインディカー第13戦ゲートウェイ。パトリシオ・オワード(マクラーレンSP)は2位表彰台を獲得し、ランキングトップに躍り出たが、レースを制したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)を抜く術はなかったと語った。

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 5番グリッドからスタートしたオワードはレース中6番手以内を走行。アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)とマーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)とスリーワイドになり、イン側を狙うというシーンもあったが、ここからは手を引き接触を賢く回避した。

 65周目には、オワードの前方を走っていた同じく若手のリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)が、ターン1で今季のタイトル候補であるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)に突っ込み、当てられたパロウはチームメイトのスコット・ディクソンにヒットするという事故も発生。オワードはこの時も無理をせず、慎重な走りを見せて混乱から逃れた。

 その後オワードは、ロッシとポールポジションからスタートしたウィル・パワー(ペンスキー)を抜き、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポート)がドライブシャフトの問題でリタイヤ。これでニューガーデンがトップに立ち、オワードはそれを追いかける展開になった。

 結果としてオワードはニューガーデンを抜けなかったものの、リタイヤを喫したパロウに10ポイントの差をつけてランキングトップに浮上。今季オワードはここまで第4戦テキサスと第8戦デトロイト・レース2で勝利を上げ、計435ポイントを稼いでいる。

 パロウからランキング3番手のニューガーデンは12ポイント差となっている。また、昨シーズンのチャンピオンであるディクソンは、トップから43ポイント差の4番手だ。残すレースはあと3つである。

「僕らにとっては、とても堅実にポイントを獲得できた1日だった」とオワードは語る。

「僕らはマシンとレースから得られる最大限を活かせたと思う」

「ここで抜くのはかなり大変なんだ。ジョセフを追い越すには、彼より新しいタイヤを履いていればよかったのだけど、残されたタイヤライフも燃料の量も同じだった」

「去年から分かっていたことだけど、ここで抜くのはタフだね。でも素晴らしいレースと観客だったし、僕らにとっては堅実な1日にになった」

 因みに、オワードのチームメイトであるフェリックス・ローゼンクヴィストの不運は続き、マシントラブルで今回のレースもリタイヤすることになった。

 

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