インディカー、100%再生可能燃料の使用を開始。ニューガーデン好印象「性能の低下は感じなかった」
インディカーで2度のチャンピオンに輝いたジョセフ・ニューガーデンは、再生可能燃料に切り替えても性能の低下は見られないと語った。
写真:: IndyCar Series
チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデンは、インディカーが今季から使用する100%再生可能燃料について、好印象を抱いたようだ。
インディカーシリーズの公式燃料、オイル、潤滑油のサプライヤーであるシェルは、サトウキビ廃棄物由来の第二世代エタノールと他のバイオ燃料をブレンドし、「再生可能」に分類される原料で100%構成される新しいレース燃料を製造した。
これにより、インディカーはアメリカを拠点とするモータースポーツ・シリーズとして初めて、100%再生可能な燃料でレースを戦うことになり、化石燃料のガソリンと比較して少なくとも60%の温室効果ガス削減を可能にした。
Josef Newgarden, Team Penske Chevrolet
Photo by: IndyCar Series
インディカーは開幕前の合同テストを2月2日~3日にかけて会員制サーキット『ザ・サーマル・クラブ』で実施。このテストでも新燃料が使われた。
1速ギヤを使うコーナーが多いコースで、4セッション全てでホンダエンジンユーザーがトップタイムを記録したが、シボレーのエンジンを使うニューガーデンは自分たちのドライバビリティが低いとは感じなかったようだ。
「僕たちのパッケージはとてもいい感じだ。2022年に達成した進歩はここでも明らかだ。1速のコーナーやトラクション性能に大きな比重を置いていることがとても役に立っている。ドライバビリティも最高だった」
ニューガーデンは、新燃料のパフォーマンスも称賛。シボレーも上手く適応していると語った。
「100%再生可能な燃料でのパフォーマンスは素晴らしいものだと思う。100%再生可能な燃料を使用することは、シェルとの共同開発による大きな一歩であり、アメリカでは初めての試みだ」
「エンジンのパフォーマンス低下も感じなかった。このステップについては、いくら言っても足りない。山頂からそう叫んでもいいくらいだ。シェルが提供してくれたものはとてもクールだし、シボレー・エンジンはそれにうまく適応していると思う。ドライバビリティも最高だ」
テスト全体について、ニューガーデンは「僕らにとって生産的なモノだった」と話した。
「この競争的な環境は素晴らしい。みんなプッシュしているように見えた。典型的なインディカーって感じだ」
「本当に生産的だったし、満足している。マシンを良い方向に持っていくことができた。残り1時間くらいでミスをして(赤旗の原因となった)、最後の1時間を台無しにしてしまったのは残念なことだった」
「こういうことはあるものだ。こういう環境でミスをして、(開幕戦)セント・ピーターズバーグへの準備をするのは良いことだ。シーズン序盤からプッシュしていけるようなチームができたと、本当に自信を持ってここを後にすることができた」
「僕らにとっては(テストは)チームを作り上げ、競争力のある環境で仕事をし、一緒に競争しようとすることに関係がある。それがすべてだ。だから、『このセットアップがあるサーキットに適用されるのか、それとも別のサーキットに適用されるのか』ということは関係ないんだ」
「僕たちにとっては、どうやって一緒に仕事をするかという原則を適用するかだったんだ。その観点から言って、みんなにとって非常に生産的だったんだ」
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