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2度のインディカー王者ジョセフ・ニューガーデン、ポイントリーダーのアレックス・パロウを“最も完成度の高い若手”と絶賛

ジョセフ・ニューガーデンは、現在インディカーでポイントリーダーにつけるアレックス・パロウを、若手ドライバーの中で「最も完成度が高い」と称賛した。

Josef Newgarden, Team Penske Chevrolet, Alex Palou, Chip Ganassi Racing Honda, Marcus Ericsson, Chip Ganassi Racing Honda

写真:: Joe Skibinski

 2021年シーズンのインディカー・シリーズは、若手の台頭が著しいシーズンとなっている。パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)とリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)は共にフル参戦2年目にして初優勝を飾り、コルトン・ハータも若くしてアンドレッティ・オートスポートのエースに成長しようとしている。そんな中で、2度の王者であるジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が「最も完成された若手」と称賛するのがアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)だ。

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 パロウは2019年にスーパーフォーミュラに参戦し、ルーキーながらもランキング3位を獲得。翌2020年にインディカーデビューを果たし、今季から名門チップ・ガナッシに移籍してその才能を開花させた。パロウはここまで10戦を終えて優勝2回、表彰台6回と安定した成績を残してポイントリーダーに立っている。ランキング2番手のオワードとの差は39点だ。

 先日行なわれた第10戦ミッドオハイオで待望の今季初勝利を挙げ、現在ランキング4番手につけるニューガーデンは、パロウについて次のように述べた。

「若手ドライバーの中では、彼に最高点を与えたい。今回のレースを見ても、彼は最も完成度が高いと思う」

「このシリーズを上から下まで見渡すと、若手、中堅、ベテランに関わらず、真の才能を持った人たちが何人もいる。新人や若手の中で言えば、彼は完成されているように見える」

「彼のここ最近の戦いぶりを見ても、それは驚くことではない。(ライバルは逆転王座のためには)誰よりも良い結果を残し、尚且つ誰よりも安定していないといけない……彼はそれを分かっているんだ」

 現在69点差でパロウを追いかけているニューガーデン。自身3度目のタイトルを手にするには、残る6レース全てでパロウを上回る必要があるのではないか? そう尋ねられたニューガーデンはこう返した。

「僕たちは毎週末、最高の自分でいる必要がある」

「安っぽい言葉に聞こえるかもしれないけど、事実なんだ。とてもシンプル。それが僕たちのアプローチだ」

「毎週末、それぞれがとても重要なんだ。残り6レース全てが最終的には何かしらに繋がっていく」

「僕たちにミスをする余裕はない。そんな余裕があれば嬉しいんだけど、今はない。ただ、アプローチが変わることもない。僕たちは毎週、ポテンシャルを最大限に引き出すためにここにいるんだ」

「アレックスだけのことを考えている訳ではない。自分たちに何ができるか、そこに集中している。僕たちは全ての点において強くなる必要があると思う」

 ニューガーデンは直近3レース(デトロイト・レース2、ロード・アメリカ、ミッドオハイオ)全てでポールポジションを獲得し、計205周の内172周をリードするなど圧倒的な走りを見せている。しかし、デトロイトでは戦略が噛み合わず、ロード・アメリカではメカニカルトラブルに見舞われたため、ひとつしか勝ちを拾うことができていない。

 こういった不運の連鎖がいつか終わると信じているかと尋ねられたニューガーデンは、次のように答えた。

「レースの神様が何をするかは予想がつかない。太陽がうまく当たっていなくて、むしろ暗い時すらある。まるで嫌われているかのように……」

「パフォーマンスはまずまずだと思っている。ここから何が起こるのか、うまくいくのかいかないのかは予測できない。僕たちが組織として何をしているかという点だけを見れば、皆しっかりと自分の仕事をしている」

「僕たちは文字通り戦い続けている。インディアナポリスでは少し調子を落としたけど、他では毎回優勝を狙って戦えている」

「(不運が)僕を悩ませたことはない。うまくいっていないのは理解していたし、今のようなことを続けていれば、いつかは好転して、違った形で僕たちを照らしてくれるようになるんだ」

「さっきも言ったように、僕たちは毎週末戦っている。これを続けないといけない。1週間後にはパフォーマンスが落ちるというのはよくあることだけど、僕たちは安定感を保つ必要がある」

 

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