【インディカー】“有言実行の“オワード、大クラッシュで負傷のローゼンクヴィストと故マンスール・オジェに勝利を捧げる

パトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)は、インディカー・シリーズ第8戦デトロイト・レース2での勝利を、負傷したチームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストと、先日亡くなったマクラーレンと深い関わりを持つマンスール・オジェに捧げた。

【インディカー】“有言実行の“オワード、大クラッシュで負傷のローゼンクヴィストと故マンスール・オジェに勝利を捧げる

 インディカー・シリーズ第8戦デトロイト・レース2を制したパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)は、レース1の大クラッシュによって負傷したチームメイトのフェリックス・ローゼンクヴィストと、マクラーレンの大株主を長年に渡って務め、先日亡くなったマンスール・オジェ両名に勝利を捧げた。

 オワードは、前日に行なわれたレース1でリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター・レーシング)との激しいバトルの末3位表彰台を獲得したが、レース2に向けた午前中の予選で壁に激突し、決勝を16番グリッドから迎えた。

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 しかし、オワードはスタートの混乱を避け、トップ10圏内に上がり、11周を残した時点では6番手に浮上した。ジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ・レーシング)のスピンによって出されたフルコースコーションが終了してレースがリスタートされると、オワードはジョンソンのチームメイト、スコット・ディクソンを追い抜いた。

 ロマン・グロージャン(デイル・コイン・レーシング)のマシンストップによるコーションが64周目に解除されると、オワードはグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)のふたりを1周で仕留めた。次の周ではコルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)を抜き去り、ポールスタートからトップを守るジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)の背後に迫った。

 擦り減ったレッドタイヤを履くニューガーデンを残り3周というところで射程圏内に捉えたオワードは、ターン6でリヤを滑らせ失速したニューガーデンにバックストレートで並びかけ、軽く接触しながらもターン7の飛び込みを制しトップに躍り出た。

 ニューガーデンを抜いてからは7秒近い差を付けてオワードがトップチェッカー。オワードはテキサスに次ぐ今季2勝目をあげて、ドライバーズランキング首位に浮上した。 

「週末を通して素晴らしいマシンに仕上がっていた。後方からのスタートになったのは僕のせいで、僕らにとってはそれが事態を難しくしていた」とレース後にオワードは語った。

「でも、僕は素晴らしいマシンに乗れていると分かっていた」

「ここ(デトロイト)はシボレーのお膝元だ。彼らにこれ(勝利)をもたらすことができて、とても興奮しているよ」

 オワードは、レース1で大クラッシュを喫し、病院で一夜を過ごしたチームメイトのローゼンクヴィストと、1980年代からマクラーレンと深い関わりを持ち、長年同社の大株主を務めた故オジェにこの勝利を捧げた。

「今朝フェリックスにメッセージを送っていんだ」とオワードは言う。

「重要なのは彼が大丈夫ということだけど、彼には『君のために勝ちにいくよ』と伝えていたんだ。僕は約束を守る男って訳さ!」

「そしてこれはマンスールのためでもある。彼の冥福を祈っている」

「僕はやり遂げた。クルーのみんなは素晴らしい仕事をしてくれているし、これ(勝利)に値する。まだまだ先は長いけど、このまま突き進んでいかないといけない」

 オワードの戦略担当でもあるチーム代表のテイラー・キールはこう語る。

「(この週末を表現する)言葉が見当たらない。モータースポーツではこうした絶体絶命の状況に陥ることもあるが、その度に今できるベストな選択をしようとする」

「確かに、(オワードの予選でのクラッシュから)チームがマシンをコースに戻すためにしてくれた仕事ぶりに感激しているし、それ以上にフェリックスが無事で健康で、すぐに戻ってきてくれることに感激している」

「それにしても、パト(編注:オワードの愛称)の頑張りはすごいよ。彼は一生懸命にドライブしていた。シボレーが今日の勝利をもたらしてくれたから、彼らのバックヤードにトロフィーを届けに行ったよ。彼らにとっても感激モノだ。なんて素晴らしい日だ」

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