インディカーにも、テスト削減とシミュレータ増加の波。パジェノー「ドライバーにとってはちょっと残念」
シモン・パジェノーは、2022年に悩まされた問題を解決するため、テストではなくシミュレータ作業に取り組まなければならないことを残念に思っている。
写真:: Richard Dole / Motorsport Images
インディカーは、開幕前の合同テストを2月2日~3日にかけて会員制サーキット『ザ・サーマル・クラブ』で実施した。シモン・パジェノー(メイヤー・シャンク・レーシング)は、テストが減っていることを嘆いている。
2022年はタイヤの摩耗に苦しめられたパジェノーは、テストを前に何を達成したいか尋ねられ、次のように答えた。
「僕に言えることは、シミュレータで試したプランがあるということだ」
「正直なところ、テストがないから最近は以前よりも多くシミュレータをやっているんだ」
「それがチームにとっての真実だ。今はそこにリソースが流れている。レギュレーションによってレーストラックにアクセスすることができなくなった。ドライバーにとっては、ちょっと残念なことだ。でも、それが現実なんだ」
「このような状況の中、僕たちはデザインに関してシミュレータで多くの作業を行ない、昨年の問題点を解決するためにいくつかのパッケージの改良を行なった。昨年は、タイヤの磨耗が大きな問題だったんだ」
「シミュレータで発見したことを評価し、それが実戦で通用するかどうかを確認するつもりだ。2日間のテストでもしうまくいかなかったら、昨年と同じ問題が出てくることになるから、本当にそうなることを期待している。このテストには、たくさんの希望と期待が込められているんだ」
「コース自体は、コーナーの半径やそのあり方が、僕たちがストリートコースやロードコースで見るのとはかなり違う。でも問題ない。ロングランをしてタイヤのエネルギーをチェックしてそれを確認することができる。それが仕事になるんだ」
パジェノーは、テスト回数の減少はメイヤー・シャンクのように追いつこうとしているチームにとって特に大きな痛手になると語った。
「昨年は2回テストに行ったんだ。(テストで発見したことは)いくつかのトラックには反映されたが、すべてのトラックに反映されたわけではない。ストリートコースでは非常に強かったが、ロードコースではそうではなかったんだ」
「僕たちはここでロードコースタイヤを使って作業することになるが、そっちの方が摩耗の面で大きな問題を抱えているから、その点では有利だ」
「ファイアストンはサーキットごとに異なるタイプのタイヤを持ってくるので、テストをする時に本当に必要なのは何か、判断がとても難しくなってしまう」
パジェノーは、IMSAでドライブしているLMDh車両の『アキュラARX-06』と比較し、少ないテストを有効活用することが大事だと語った。
「タイヤはレースカーにとって最も重要なものであり、特にインディカーのように接近しているシリーズではなおさらだ。マシンを熟知しているので、改善のためのマージンは非常に小さい。もし、タイヤからもう少しだけ力を引き出すことができれば、より有利になるはずだ」
「昨年はペンスキーがそれを実現し、僕たちはそうじゃなかった。僕らの目標は、わずかなテストでそれを見つけ出すことなんだ」
「タフだよ。スポーツカーとインディカーの違いは、スポーツカーが好きなだけテストができるということだ。僕たちがこの冬にそうしたようにね。最初のレースに向けて何ができるのか、なんとなく分かっている」
「インディカーのテストは2日間。それはそれで仕方ない。非常に難しいし、エンジニアがやってきた開発次第という感じなんだ」
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