名門チップ・ガナッシ入りのパロウ「僕はとても幸運だ」スーパーフォーミュラへの思いも語る
アレックス・パロウは、インディカー2年目にして名門チップ・ガナッシと契約を結ぶことができて、とても幸運だと感じていると語った。
写真:: Barry Cantrell / Motorsport Images
アレックス・パロウは、今年デイル・コイン・レーシングwithチーム・ゴウからインディカーにデビュー。デビュー3戦目で表彰台を獲得するなど、印象的な走りを見せ、2年目には名門チップ・ガナッシに移籍することになった。
チップ・ガナッシへの移籍について、motorsport.comの取材に応えたパロウは、「スーパーハッピーだし、僕にとって驚異的なことだよ」と語った。
「新型コロナウイルスの影響で、チームにとって簡単な1年ではなかった。特に僕が居たような小さいチームにとっては、スポンサーからのサポートが十分にあるかどうか、チームが存続できるかどうか、常に疑念を抱かざるを得ない」
「それが突然変わって、今や僕はベストなチャンピオンチームにいるんだ。これ以上のことはないよ」
「こんな機会に恵まれる人は多くない。一生に一度あるかないかのことなんだ。このカテゴリーの最大手チームであるペンスキーやガナッシでレースをしたことがあるドライバーは多くないんだ。だからインディカーに参戦して1年でそのひとりになれたのはラッキーだよ」
「スコット・ディクソンがチームメイトなのもラッキーだ。彼から多くのことを学ぶつもりだよ」
パロウは、バーバー・モータースポーツ・パークで行なわれたテストで、チップ・ガナッシでの初走行を終えた。チームメイトであるディクソンやマーカス・エリクソンと約0.1秒差と、すでに遜色ない速さを見せている。
また、パロウはランキング16位で終えたルーキーシーズンについて、自身が発揮したポテンシャルが結果に繋がらず悔しいと認めた。パロウと同じくルーキーのリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)がランキング14位となったため、ランキング16位だったパロウはルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝くことはできなかったのだ。
「ルーキーチャンピオンを失ったことは間違いなく残念なことだ。それは間違いない」
「でもあまり考えることはないんだ。主に結果が出なかったことが残念だ。ルーキーチャンピオンになるためには結果を出さなくてはいけないと思っていたんだ」
「僕たちはいつも、とても速かったし、大物たちと戦っていた。だけど、定期的に結果を残すことができなかった。一方で、ポテンシャルを発揮できたのは嬉しかったよ」
パロウはインディカーに挑戦する前の年である2019年に、日本のスーパーフォーミュラに参戦していた。ルーキーながらチャンピオン争いを展開した彼は、ランキング3位を獲得している。
パロウは、スーパーフォーミュラが才能あるドライバーにとって、厳しい試練の場としてふさわしいと語った。
「スーパーフォーミュラがとても優れたチャンピオンシップであることは、すでに複数のドライバーが証明している」
「インディカーのように給油があるのはこのチャンピオンシップだけだし、マシンのドライブはとても速いし素晴らしい。そして最近では(フェリックス)ローゼンクヴィストや僕のようなドライバーを輩出しているのもすでに目の当たりにしている」
「僕は今年のチャンピオンシップのことも見ているけど、(2019年に所属した)NAKAJIMA RACINGがあまりうまくいっていないのは残念だ。昨年のチャンピオンシップはほぼ完璧だったからね。多くのレースで、僕たちはベストなマシンを持っていた」
パロウは再び日本に戻ってレースをする可能性を除外してはいないが、それはまだ先の話だと考えている。
「まだ日本に戻るつもりはない。可能性は常にあるよ。僕は日本の人たちととても上手くやれていたからね。でも、ここ(インディカー)に留まることに集中している」
Alex Palou, Nakajima Racing
Photo by: Masahide Kamio
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