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後腐れは一切なし? アレックス・パロウ、契約で揉めたチップ・ガナッシとの関係は「100%元に戻った」

アレックス・パロウは、所属チームのチップ・ガナッシ・レーシングと昨年に契約問題を起こしたが、現在は通常の関係を取り戻したと考えている。

Alex Palou, Chip Ganassi Racing Honda

写真:: Jake Galstad / Motorsport Images

 2021年にチップ・ガナッシ・レーシングでインディカーシリーズの王者に輝いたアレックス・パロウ。彼は昨年、F1でのチャンスを求めてアロー・マクラーレンに移籍することを画策したが、法廷闘争まで発展した結果チップ・ガナッシに残留するというゴタゴタを経験した。

 パロウは2023年シーズンもチップ・ガナッシからインディカーにフル参戦する一方で、マクラーレンからF1テストに参加し、インディカーのない週はグランプリにも帯同するという契約に落ち着いた。ただパロウ曰く、チップ・ガナッシとの関係は2021年の同様に健全であり、データにアクセスできないなどといったこともないと語った。

「ラグナセカ(最終戦)の後に全てが決まってから、全てが良い感じなんだ」

「関係は双方100%の状態に戻った。それ以来僕は(データなど)全て見られるし、年末にはワークショップも何度も行なった。今も色々な準備をしている」

「僕たちの時間の共有に関しては、まずインディカーのシーズン中はインディカーに専念する。そしてそれが終われば、もう一方に集中する形だ」

「もし(F1とインディカーの)日程が被っていなかったとしても、それぞれの日程の間が3日間しかない場合はインディカーに集中した方がいい」

 2022年シーズンは勝てないレースが続いた結果、最終戦でようやく勝利を挙げてランキング5位でシーズンを締めくくったパロウ。彼は「タフな1年だった」と振り返り、そこには精神的な葛藤も要因にあったと話した。

「実際、もっと悪くなっていた可能性もあるけど、あまり考えないようにすれば少しはマシになっていたかもしれない。それもレースの一部だ」

「ラグナセカの後、いやラグナセカの途中も、全てがひとつになったような感じだった。色々な感情があったとしても成功できることが分かって嬉しかった。今シーズンは2021年のような感じを取り戻すことができればと思っている」

 サーキットでのチームスタッフの努力と、契約や将来を巡る議論を切り離すことの難しさについて問われたパロウは、次のように答えた。

「もちろん『ああ、ダメだ。僕の思った方向に進んでいかないよ!』と思うような時はある」

「僕にコントロールできることもあった一方で、完全に僕のコントロールの範疇ではないこともあった。でも全てが解決すると思っていたし、最終的にはそうなった。だからとにかく嬉しい」

 
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