エアロスクリーン初実戦も「全く気にならず」ドライバーたちは高評価
インディカーの2020年シーズン開幕戦テキサスは、エアロスクリーンを搭載しての初実戦だったが、ドライバーたちは視認性に全く問題なかったと語った。

今季からコックピット保護デバイスのエアロスクリーンを導入したインディカー。6月6日にテキサスで行なわれた開幕戦は、その初実戦だった。
オーバルでのトワイライトレースであるテキサスでは、エアロスクリーンが生む影、視界や日光の反射によって視認性に問題が起きるのではないかと懸念されていたレースだった。しかし、チップ・ガナッシ・レーシングとチーム・ペンスキーのドライバーは、視覚的な違いは気にならなかったという。
3位でレースを終えたジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)は、エアロスクリーンについて次のように語った。
「正直に言って、ハンドリング面での違い以外、スクリーンには気づかない。それは非常に良いものだとみなすことができる。全く気にならなかった」
「つまり、僕にとっては普通のレースと同じように感じた。昨年との大きな違いはなかったんだ」
「マシンのハンドリングは違うけど、ドライバーの体感としては気づかないほどだ。冷却ダクトに関して行なわれた仕事は、クレイジーなほど素晴らしい」
「視界は良好だった。その点では問題なかった。でもドライブする上では、全く別の動物だ。機械的に多くの作業が必要だった」
ニューガーデンを抑え、テキサスで2位を獲得したシモン・パジェノーも、チームメイトの意見に同意した。
「マシンは劇的に変わったので、調整する必要がある。明らかに、ワンデー・イベントではそれをするのは簡単なことじゃなかった。レースを無事に終えて、今後のために何をすべきか理解できて良かった」
「でもジョセフと同じように、それ(エアロスクリーン)については安全だと感じただけだ。もし何かが起こったとしても、頭は守られているように感じる。それは素晴らしいことだ。インディカーが安全面でこのような飛躍を遂げたのは素晴らしいことだ」
「個人的には、僕たちがそういう時代にいることにとても感謝している。言うまでもなく、安全性は重要だ。僕たちはとても高速でレースをしているんだ。より安全になると言うことは素晴らしいことで、本当にポジティブだ」
2番手を走行中だったレース終盤にクラッシュを喫したフェリックス・ローゼンクヴィスト(チップ・ガナッシ)は、エアロスクリーンについて「それは素晴らしかった。全く問題はなかった」と話した。
「レースで”良くなかったこと”のひとつは言えないけどね」
「ドライブがより快適だった。通常、オーバルではコックピットの中をかなり多くの乱流が通り過ぎる。でも、何もかもがかなり穏やかに感じたんだ。冷却もより集中的だった。空気を吸い込むダクトがあり、冷却に役立っていた」
「トリッキーなのは、雨が降った場合だけだと思う。でも今のところ、うまく機能すると思うし、ないよりも良いと思う。インディカーは素晴らしい仕事をした」
「僕はハロを搭載したマシン(フォーミュラE)で一回レースをしたことがある。そこでも、気にならなかった。目の前に柱があっても、その周りを見ているんだ。誰に尋ねても不満はなかった。エアロスクリーンもハロも、その目的を果たしている。少し重量が増えたくらいで、より優れたドライバー保護を実現している」
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