パワーとディクソン、エアロスクリーンに好感触「外すと裸になったような感じ」
ウィル・パワーとスコット・ディクソンは、インディアナポリスで行われたエアロスクリーンの開発テストに参加した。
Will Power, Team Penske Chevrolet with aeroscreen
IndyCar
レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ(RBAT)は、来季からインディカーに導入されるエアロスクリーンの開発テストをインディアナポリス・モーター・スピードウェイで実施。これにチップ・ガナッシ・レーシングとスコット・ディクソン、チーム・ペンスキーとウィル・パワーが参加した。
両ドライバーは伝統のオーバルコースを走行し、エアロスクリーンの反射や視認性、スクリーンやチタンフレームの歪みなどをチェックした。
RBATがデザインしたエアロスクリーンは、積層ポリカーボネート製で、内側に反射防止コーティングが施されている。また、曇り止め用の加熱素子がスクリーンに一体化されており、ティアオフ・シールド(重ね貼りされた透明フィルム。ピットストップ時などに1枚剥がす)で汚れ対策を行っている。フレームは、レースや航空宇宙産業に製品を供給しているオーストリアの『Pankl』という会社が製造。スクリーン下部には、ダラーラが設計・製造した冷却ダクトが備わっている。
10月7日(月)には、ロードコースであるバーバー・モータースポーツ・パークでテストが行われ、シモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)とライアン・ハンター-レイが参加。10月15日(火)にはリッチモンドでもテストが実施され、ディクソンとジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)がショートオーバルでエアロスクリーンに問題が発生しないかテストする予定だ。
また、11月5日(火)にストリートコースのシミュレーションとして、セブリング・レースウェイでもテストが行われるようだ。
インディアナポリスでのテストを終えたディクソンは次のように語った。
「僕たちはクーリングやヘルメットが受ける風の影響についてテストしていた。結果的にはとても静かだった。無線もちゃんと聞こえたんだ。普通は聞こえないから、とてもナイスだ! 実際にヘルメットへの負荷もはるかに少ない」
「速度への影響は僕が思っているよりも小さかったし、視覚的にも悪くはなかった。ティアオフの一部エリアやスクリーン中央部分は今後さらに改善される予定だ」
「最終的には、今日の僕たちはこなす必要があるプロジェクトの長いリスト通りにそれを実行した。とてもシームレスだった」
パワーも、ティアオフを改良する必要があるとコメントしたものの、大きな問題はないと太鼓判を押した。
「スコットが言ったように、ティアオフをどうフィットさせるかに取り組む必要がある。でも、視界は問題なかった。走行の間、スクリーンに付く虫なんかも問題にならなかった」
「細かな問題に取り組む必要があるけど、正直に言って僕はとても満足している。それは安全性の面で本当に大きな一歩だ。僕たちにはスクリーンがあって、彼ら(F1など)にはハロがある。他のオープンホイールカテゴリーもこれに続くだろう」
「一日それ(スクリーン)ありで運転して、それを外した時は保護が無くなって”裸になった”ような感じなんだ。前進していることをとても嬉しく思う」
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