ローゼンクヴィスト、ゾッとする大クラッシュも……「重傷負わずラッキーだった」
フェリックス・ローゼンクヴィストは、ポコノでのレースで見舞われた大クラッシュで、重傷を負わなかったのはラッキーだったと語った。
写真:: Todd Dziadosz / Motorsport Images
チップ・ガナッシ・レーシングのフェリックス・ローゼンクヴィストは、インディカー第14戦ポコノのオープニングラップで発生した多重クラッシュに巻き込まれたが、重傷を負わずに済んだ。
オープニングラップのターン2で、佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)とアレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)の接触をきっかけに、5台が絡む大クラッシュに発展してしまった。
ローゼンクヴィストはアウト側のラインでクラッシュをやり過ごそうとしたものの、スピンしてイン側のウォールにぶつかった佐藤のマシンが跳ね返り、ローゼンクヴィストのマシンに接触。この衝撃で、ローゼンクヴィストのマシンはSAFERバリアに乗り上げたまま、コーナー出口付近まで滑っていった。
昨年のポコノでは、ロバート・ウィケンスのマシンがバリアを乗り越え、デブリキャッチフェンスと接触し大破。ウィケンスは重傷を負い、今もレース復帰を目指してリハビリを続けている。ローゼンクヴィストのクラッシュは、それを思い出させるような危険なものだった。
幸い、このクラッシュに見舞われた5人のドライバーには、全員大きな怪我はなかった。ただ、ローゼンクヴィストだけは念の為、救急車で近くの病院に搬送されてさらなる検査を受けた。
病院を離れたローゼンクヴィストは、次のようにツイートした。
『今、病院から解放されたところだ。あそこのキャッチフェンスに当たったのに、重傷を免れることができて、本当にラッキーだったと感じている』
さらに、彼は後に次のようにコメントしている。
「頭痛と、背中に軽い痛みがある。数日後には、通常の状態に戻れることを願っている」
「インディカーのトラックスタッフと、医療関係者に感謝している。彼らは素晴らしい仕事をしてくれた。幸いにも、他のドライバーも大丈夫だった。それが重要なんだ」
「1周目にインシデントに巻き込まれてしまったのは残念だ。今日のマシンは良い状態だったと思う。(次戦)ゲートウェイでマシンに戻るのを楽しみにしている」
ローゼンクヴィストは、現在ランキング9位につけており、ルーキーの中では最上位だ。ただ、ポコノで今季ベストの4位フィニッシュを達成したサンティノ・フェルッチ(デイル・コイン)がランキング12位に浮上。ローゼンクヴィストに13ポイント差まで迫り、残り3レースで”新人王”争いが白熱しそうだ。
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