“琢磨と切磋琢磨”が好結果の秘訣? デイル・コインの佐藤琢磨&新人マルーカス、予選2番手&6番手を確保
インディカー・シリーズ第7戦の予選で好成績を収めたデイル・コイン・レーシング。佐藤琢磨とデイビッド・マルーカスは、このパフォーマンスは素晴らしいチームワークの成果であると語った。
写真:: Michael L. Levitt / Motorsport Images
デトロイトのベル・アイル・パークで行なわれたインディカー・シリーズ第7戦の予選では、佐藤琢磨(デイル・コイン・レーシング with RWR)が2番手を獲得。チームメイトでルーキーのデイビッド・マルーカスもファスト6に進出して6番手に入るなど、2台揃って速さを見せた。
デイル・コイン・レーシングはベル・アイル・パークを比較的得意としており、今回の結果は完全なサプライズという訳ではない。昨年のレース1の予選ではロマン・グロージャンとエド・ジョーンズが3番手、4番手に入り、レースの2の予選でもグロージャンが5番手を獲得している。
予選を終え、今季最高のグリッドを獲得した佐藤は次のようにコメントし、チームの頑張りを称えた。
「僕たちふたりはデイル・コイン・レーシングを誇りに思います。僕が乗る51号車も素晴らしい走りができました」
「もちろんデイビッドもQ1、Q2と素晴らしい仕事ぶりでした。彼はニュータイヤを履いた時に素晴らしいアタックをして、僕もそれに後押しされました。その結果、僕はQ3でかなり良いラップを刻むことができたのでとても満足しています」
「僕たちに速さがあることは前から分かっていましたが、なかなか全てをまとめ上げることができていませんでした。今週末はかなりポジティブな状況ですが、これは間違いなくチームの努力の賜物です」
一方、昨年のインディ・ライツでランキング2位を獲得してインディカー・シリーズにステップアップしてきたマルーカスは、チームメイトの佐藤とお互いに高め合っていると語った。
「シーズン序盤はずっと、マシンの仕上がりはもう少しのところまで来ていても、予選前の最後の最後で失敗してしまっていた。今ようやく全てをまとめることができた」
「最初の2周を走っただけで『ワオ、クルマは完璧だ』と思った。『何か変えたいところはあるか?』(というチームの提案に対して)『触っちゃダメだ。これでいい』という感じだった」
「僕とタクマは切磋琢磨している。タクマがファスト6に入ったと聞いて、僕自身さらにプッシュすることができた。僕たちはお互いに高め合っているし、チームにとってもいいことだ」
David Malukas, Dale Coyne Racing Honda
Photo by: Art Fleischmann
また佐藤は、今回の躍進がチームワークの賜物であることを改めて強調した。
「もちろんデイビッドからすれば、毎週末が学びの週末になるでしょうし、全てが新しい経験です。僕だってデイル・コイン・レーシングでの新しいプロセスについて学ぼうとしているところです。デイビッドも言うように僕たちにはポテンシャルがあることは分かっていたのですが、今週ついに全てをまとめられたんです」
「僕や彼だけではなく、チーム全体が良くなりました」
「どういうマシンが必要かをずっと考えていました。デイビッドと僕はある意味ドライビングスタイルが似ているので、色んなことを共有できるんです。彼が良いものを見つけたら、それを僕もトライする。逆も同じです。チーム全体が限られたリソースを有効活用しているんです」
マルーカスもこれに同意し、次のように語る。
「僕たち両方がこの順位にいるのは、チームが本当に良い仕事をしたということだと思う。ラッキーやそういう言葉では片付けられない」
「チームが本当に素晴らしい仕事をして、良いマシンを用意してくれた。それに、僕とタクマ(の仕事ぶり)だってそうだ。彼はレースや予選、プラクティスに臨むにあたってたくさんのアドバイスをくれたので、とても助かった」
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