インディカー第4戦テキサス:アロー・マクラーレンSPのオワードが初優勝。佐藤琢磨は14位
インディカー・シリーズ第4戦テキサスでは、アロー・マクラーレンSPのパトリシオ・オワードがインディカー初優勝を挙げた。佐藤琢磨は14位だった。
Race winner Patricio O'Ward, Arrow McLaren SP Chevrolet
LAT Images
2021年インディカー・シリーズ第4戦がテキサス・モータースピードウェイで行なわれた。優勝はパトリシオ・オワード(アロー・マクラーレンSP)。インディカー初優勝となった。
1周2.32kmのオーバルで行なわれるダブルヘッダーの2戦目。248周で競われた第4戦は多重クラッシュと共に幕を開けた。スタートのグリーンフラッグが振られるのとほぼ同時に、ピエトロ・フィッティパルディ(デイル・コイン・レーシングwithリック・ウェア・レーシング)がセバスチャン・ブルデー(A.J.フォイト・エンタープライズ)に追突したことをきっかけに後続のマシンが次々とクラッシュし、6台のマシンがストップした。
その後再スタートが切られると、レースはポールシッターのスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)をチームメイトのアレックス・パロウ、ウィル・パワー(チーム・ペンスキー)、ジャック・ハーベイ(メイヤー・シャンク・レーシング)、そしてオワードらが追う展開となった。
レースが折り返しを迎えようかというタイミングで、パロウは首位ディクソンの1秒差前後に肉薄し、3番手集団はそこから離れた位置につけていた。その集団にいたハーベイがホイールベアリングの故障で戦線離脱した後にコーションが出されると、各車が一斉にピットイン。128周目にリスタートを迎える時には、トップ5はディクソン、パワー、グラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)、オワードというオーダーになっていた。
各車が軒並み最後のピットストップを終えた直後、フェリックス・ローゼンクヴィスト(アロー・マクラーレン)の右後輪が外れるアクシデントが発生し、190周目にコーションが出された。これによって他と異なるレース戦略を採っていた佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が先頭となり、そこにニューガーデン、オワード、レイホール、ディクソンが続く形でリスタートを迎えたが、佐藤は211周目に最後のピットストップを行なったことで14番手までポジションを落とした。
レース終盤、優勝争いはニューガーデンとオワードのふたりに絞られた。オワードは残り24周というところでニューガーデンをパスしてトップに立つと、そのままトップチェッカーを受けて優勝。2018年のインディ・ライツ王者で、2019年には日本のスーパーフォーミュラでも走った期待の若手がついにインディカー初優勝を成し遂げた。2位にはニューガーデン、3位にはレイホールが続いた。
11番グリッドからスタートし一時はトップ10圏内を争っていた佐藤だったが、最初のピットストップでロスがあったことに加え、コーションのタイミングも味方せずラップダウンに。最終的に14位でレースを終えた。
タイトル争いは、このレースを4位で終えたディクソンが依然としてランキング首位。それをオワード、パロウの若手ドライバーが追いかけるという構図となっている。
順位 | ドライバー | チーム | 周回数 | 差 | Mph |
---|---|---|---|---|---|
1 | パトリシオ オワード | Arrow McLaren SP | 248 | 169.360 | |
2 | ジョセフ ニューガーデン | Team Penske | 248 | 1.244 | 169.332 |
3 | グラハム レイホール | Rahal Letterman Lanigan Racing | 248 | 5.644 | 169.234 |
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